メルセデスベンツ『シタン』新型に初のEV、『eシタン』…航続は285km

荷室の寸法や積載量はエンジン搭載の新型シタンと同等

急速充電ではバッテリー容量の8割を40分で充電可能

SクラスやCクラス譲りの先進運転支援システム

メルセデスベンツ eシタン
メルセデスベンツ eシタン全 11 枚

メルセデスベンツは8月25日、新型『シタン』のEV、『eシタン』(Mercedes-Benz eCitan)を欧州で発表した。2022年の後半、欧州市場で発売される予定だ。

写真:メルセデスベンツ eシタン

メルセデスベンツはeシタンを投入することにより、『eヴィトー』や『eスプリンター』に続いて、電動商用車のラインナップを拡大する。シタンにEVが設定されるのは、今回が初めてとなる。

荷室の寸法や積載量はエンジン搭載の新型シタンと同等

eシタンの電気モーターは、最大出力102hp、最大トルク25kgmを発生し、前輪を駆動する。停止状態から強力な加速が得られるという。最高速は130km/hとした。リチウムイオンバッテリーは、リアアクスル前部の床下に配置されており、万一の衝突時にはバッテリーを保護する。

リチウムイオンバッテリーは8つのバッテリーモジュールで構成されており、蓄電容量は44kWhとした。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大約285kmに到達すると見込んでいる。

メルセデスベンツは285kmの航続を念頭に置いて、eシタンを都心部で宅配便や配達サービスを行う商用ユーザーのニーズに対応させる。荷室の寸法や積載量などに関しては、内燃エンジンを搭載する新型シタンと同等という。 eシタンではトレーラーカップリングもオプションで選択できる。eシタンには複数のボディバリエーションが用意される予定だ。

急速充電ではバッテリー容量の8割を40分で充電可能

航続を重視した「エコモード」を採用する。回生ブレーキのレベルは、3段階で調整できる。

車載充電器は、会社や自宅、公共の充電ステーションにおいて、出力11kW(オプションで出力22kW)の交流(AC)で充電できる。メルセデスベンツの純正ウォールボックスを使用すると、家庭用コンセントを使用するよりも速く充電できる。

直流(DC)による急速充電ステーションでは、最大出力75kWで充電できる。この場合、バッテリーの容量の80%を充電するのに、およそ40分かかる見通しだ。AC充電とDC充電の両方に対応するために、オプションで「CCSコンバインドコネクタ」が選択できる。これは、フロントグリルのメルセデスベンツのスリー・ポインテッド・スターの下に配置されている。メルセデスベンツ eシタンメルセデスベンツ eシタン

SクラスやCクラス譲りの先進運転支援システム

最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。レーダーと超音波センサー、カメラによって構成されている新型シタンの先進運転支援システムと駐車システムは、車両の周囲をモニターし、必要に応じて警告を発したり、介入したりして、ドライバーを支援する。メルセデスベンツ『Cクラス』新型や『Sクラス』新型と同様に、「アクティブレーンキーピングアシスト」はステアリング操作の支援を行う。

「ヒルスタートアシスト」、「クロスウィンドアシスト」、疲労警告システムの「ATTENTION ASSIST」、メルセデスベンツ緊急通報システムが標準装備される。ヒルスタートアシストやクロスウィンドアシストはESP同様、ユーザーが最初はほとんど気付かないスムーズな介入が特長になるという。

乗用ミニバン仕様の『シタンツアラー』新型の先進運転支援システムは、さらに広範囲になる。新型シタンツアラーでは、「アクティブブレーキアシスト」、「アクティブレーンキーピングアシスト、「ブラインドスポットアシスト」、「スピードリミッターアシスト」が標準装備され、ドライバーを支援する。

渋滞中の運転を支援するアクティブディスタンスアシスト「DISTRONIC」や、「アクティブステアリングアシスト」はオプションで選択できる。アクティブステアリングアシストは、車両が車線の中央を走行するように支援する。

新型シタンツアラーには、側面衝突の際に運転席と助手席の間で膨らむセンターエアバッグが標準装備される。合計7個のエアバッグが乗員を保護する。パネルバンには、合計6個のエアバッグが標準装備されている。衝突時のエネルギーを効果的に吸収する堅牢なボディ構造も採用した、としている。メルセデスベンツは新型ミニバン『シタン』(Mercedes-Benz Citan)の車中泊仕様を、27日から独デュッセルドルフで開催中のキャラバンサロンに出……

《森脇稔》

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