【F1 ベルギーGP】たった3周で終了…ポールポジションのフェルスタッペンが優勝

F1ベルギーGP
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ベルギーのスパ・フランコルシャンで29日、F1第12戦ベルギーGPの決勝日を迎えたが、雨による中断ののち、最終的に3周のセフティーカーランのみでレースは終了。その結果ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝となった。

28日に行われた公式予選は雨。浅溝のインターミディエットタイヤと深溝のウエットタイヤの選択が難しい状況だったが、最終Q3はインターミディエットでのアタックとなった。このコンディションで力を発揮したのはジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)。メルセデス勢を上回るタイムを叩き出し、2番グリッドを獲得した。ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。ルイス・ハミルトン(メルセデス)からランキングトップの座を奪い返すべく、最高のポジションを獲得した。

決勝日を迎えても雨は降り続き、決勝レーススタート前にはこの週末の中でも一番の量の雨が降り出した。フォーメーションラップは行ったが、レースはスタートせずにそのまま中断。日本時間22時スタート予定の決勝レースは3時間以上スタートディレイが続き、日本時間1時17分、セフティーカー先導でレースがスタートした。

しかしまた雨脚が強くなり、2周目にレッドフラッグが振られ全車ピットイン。その後、レースを再開しないとの発表があり、たった3周のセフティーカーランのみでレースが終了となった。

決勝レースの順位はレッドフラッグが振られる1周前の順位が採用されるため、2021年のベルギーGPはたった1周のレースとして記録されることになった。これによりポールポジションのフェルスタッペンが優勝。予定されたレース距離の75%以上を走っていないため獲得できるランキングポイントは半分となるが、トップのハミルトンとの差を詰めることができた。

2位は予選で素晴らしい活躍をみせたラッセル。ウイリアムズのドライバーが表彰台に乗ったのは2017年第8戦アゼルバイジャンGPで3位になったランス・ストロール以来。2位は2014年第10戦ドイツGPのバルテリ・ボッタス以来となる。

以下予選順位通りハミルトン、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の順でフィニッシュした。

予選7番手のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はダミーグリッドに付く前にクラッシュし、マシンの修復はできたものの最後尾スタートとなったため20位。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は16番手スタートだったが、ペレスの脱落で15位の結果だった。

次戦F1第13戦は、2020年に初開催の予定だったが、新型コロナウイルスの蔓延により中止となったザントフォールト・サーキットでのオランダGP。9月3~5日の日程で開催される。

■ベルギーGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
3. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
4. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
5. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
6. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
7. エステバン・オコン(アルピーヌ)
8. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
9. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
10. カルロス・サインツ(フェラーリ)
11. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
12. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
13. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
14. ランド・ノリス(マクラーレン)
15. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
16. ミック・シューマッハ(ハース)
17. ニキータ・マゼピン(ハース)
18. ランス・ストロール(アストンマーチン)
19. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
20. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

《藤木充啓》

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