ジープ コマンダー 新型、3列シート7名乗りSUV…10年ぶりに南米から復活

ジープの伝統の7スロットグリル

最大80度の角度で開くドアがアクセス性を向上

10.25インチのフルデジタルクラスターと10.1インチのフルHDタッチスクリーン

ジープ・コマンダー 新型
ジープ・コマンダー 新型全 16 枚
ジープブランドは8月26日、新型『コマンダー』(Jeep Commander)を発表した。2021年後半からブラジルを皮切りに、南米市場で発売される予定だ。

もともと、コマンダーは2005~2010年、米国で販売されていたSUVだ。日本市場にも導入された時期がある。ジープブランド初の7人乗り、3列シートモデルが、当時のコマンダーだった。

当時のコマンダーは、全長と全幅をベース車両の『グランドチェロキー』に対して、それぞれ35mm、20mm拡大。ホイールベースは2781mmを維持していた。パワートレインには、4.7リットルガソリンを基本に、上位モデルには、パワフルな5.7リットルV型8気筒ガソリン「HEMI」が搭載されていた。

ジープブランドは、南米向け新型SUVの車名に、コマンダーを再び使用する。ブラジル工場で生産され、中南米諸国などにも輸出されるグローバルモデルとなる。新型は、3列シートの7シーターSUVだ。

◆ジープの伝統の7スロットグリル

新型コマンダーは、ジープらしいデザインを追求する。フロントには、ジープの伝統の7スロットグリルを配した。このグリルはヘッドランプとともに、スリムなデザインとした。

リアにも、スリムなテールランプとメッキガーニッシュを装着した。ジープのDNAは、台形のホイールアーチなどに反映されている。ボディカラーは、ポーラーホワイト、グラナイトグレー、ビレットシルバー、ジャズブルー、ディープブラウン、カーボンブラック、専用のスラッシュゴールドを用意している。

フルLEDヘッドランプを採用する。前後ライトの周りは、サテンクロームで仕上げられている。テールランプには、4つのリフレクターがあり、ひとつはウインカー機能、他の3つはポジションライトとブレーキライトの役割を持つ。フォグランプとデイタイムランニングライトもLEDとした。

◆最大80度の角度で開くドアがアクセス性を向上

インテリアは、スエードをアクセントにしたレザーを使用した。シートに合わせて、ダッシュボードにはスエードとレザーの装飾が施され、ブラウンとブラックの仕上げに光沢のあるクーパーステッチ、グレーの仕上げにライトディーゼルグレーが施される。

3列シートの7名乗りの室内は、カテゴリー最大の荷室容量、と自負する。荷室は5名乗りの状態で661リットル、7名乗りの状態で233リットル。31リットルの容量の収納スペースも設けられた。2列目シートは最大140mmの前後スライドが可能だ。

2列目と3列目のシートには、リクライニング機能が付く。また。新型のドアは、最大80度の角度で開く。これにより、競合他社の中で最高の優れた車内アクセスを実現しているという。

◆10.25インチのフルデジタルクラスターと10.1インチのフルHDタッチスクリーン

カスタマイズ可能な10.25インチのフルデジタルクラスターと10.1インチのフルHDタッチスクリーンメディアセンターを採用する。Apple「Carplay」とグーグル「AndroidAuto」のワイヤレス向けナビゲーションが組み込まれている。センターコンソールに置くだけで、ケーブルなしでスマートフォンが充電できる。3列にUSBポートが装備される。

スマートマップ、緊急通話、最大8台のデバイスを新型コマンダーのWi-Fiに接続するWi-Fiホットスポットにより、車内エンターテイメントを提供する。

アマゾン(Amazon)のパーソナルアシスタント、「アレクサ」を車載化したのが、「Alexa inVehicle」機能だ。アカウントに接続して同期するだけで、車内からすべてのアレクサの機能が利用できる。ウィンドウを閉じる、ヘッドライトやエンジンをオンにするなどの操作が遠隔で行える。ガレージのシャッターを開けたり、天気予報を確認したり、レストランや薬局を探したり、ショッピングリストにアイテムを追加したりするように依頼することもできる、としている。

《森脇稔》

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