ルノーからタクシーやハイヤー専用EVセダン、航続は450km…IAAモビリティ2021で発表へ

モビリティやエネルギーサービスに特化した新ブランドが「モビライズ」

欧州DセグメントサイズのEVセダン

10.25インチと12.3インチの2つのディスプレイ

急速充電では40分で航続240km分のバッテリーを充電

ルノー・モビライズ・リモ
ルノー・モビライズ・リモ全 12 枚

ルノーグループ傘下の「モビライズ」は、9月にドイツで開催されるIAAモビリティ2021において、タクシーやハイヤー専用の新型EVセダン、ルノー『モビライズ・リモ』(Renault Mobilize Limo)を初公開する。8月27日、ルノーグループが発表した。

写真:ルノー・モビライズ・リモ

モビリティやエネルギーサービスに特化した新ブランドが「モビライズ」

モビライズは、ルノーグループに設けられたに4つの新しいビジネスユニットのひとつだ。モビリティ、エネルギー、データ関連のサービスを、他のブランドやパートナーに提供する。

モビライズは、より持続可能でシェアリングモビリティを導入したい顧客を対象にしている。ルノーグループのカーボンニュートラルの目標に沿って、新しいニーズに対応し、持続可能なエネルギーシステムを促進する。

現在、自動車は90%の時間、駐車場などに置かれた状態になっている。モビライズは、自動車の使用時間とコストのギャップを埋めることを目指す。また、新車の価値が登録から3年後に50%以上に下がらないように、残存価値を高めていく。さまざまなパートナーと協力して、環境への影響を減らしながら、人とモノの移動を簡素化、持続可能、アクセスしやすくすることで、自動車の使用時間を最大化することを目標にしている。

欧州DセグメントサイズのEVセダン

モビライズ・リモは、全長4670mm、全幅1830mm、全高1470mmの欧州DセグメントサイズのEVセダンだ。プレミアムでエレガントなデザインが追求されており、短いボンネットやカーブしたルーフを備える。ボディカラーは、メタリックブラック、メタリックグレー、グロスホワイトの3色を用意した。

モビライズ・リモには、車両のロックが解除されると飛び出すフラッシュドアハンドル、スクロールインジケーターを備えたLEDヘッドランプを装備した。

足元には、17インチのスモークラッカー仕上げのアルミホイールを装着した。車体には「Mobilize」のロゴ、ドアミラーの後ろには「Mobilize Limo」のロゴが添えられる。ルノー・モビライズ・リモルノー・モビライズ・リモ

10.25インチと12.3インチの2つのディスプレイ

インテリアには、手入れが簡単なソフトタッチのサテンTEPレザーを使用した。ドアパネルには、メタル調インサートを備えたライトストリップが付く。7個のアンビエント照明がオプションで選択できる。

運転席は、プロのドライバーが快適に過ごせるように設計された。電動シートとテレスコピックステアリングにより、理想的なシート位置に調整できるという。冷蔵機能付きの収納コンパートメントは前席の間にあり、一部の市場ではヒーター付きシート&ステアリングホイールをセットしたウィンターパックが搭載される。

2750mmのホイールベースは、後席乗員の足元に288mmのゆとりがあるフラットな空間を生み出す。スマートフォンやタブレット端末を2つのUSBポートに接続できる。音量の調節ダイヤル、調整可能な空調ダクト、読書灯も装備している。トランクは、大型スーツケースが積載可能な411リットルの容量を持つ。スペアタイヤはトランクの床下に搭載されている。

デジタルインターフェースとなるダッシュボードには、カーボン調トリムを採用した。インストルメントパネルには10.25インチのディスプレイを配した。マルチメディアやナビゲーションのコントロール用に、ダッシュボードの中央には12.3インチのディスプレイをレイアウトする。

ドライバー専用のスマートフォン向けアプリには、車両の現在位置など、多くの情報を表示する。ドアのロック/ロック解除、空調の設定、充電時間のスケジュールなどの機能にリモートでアクセスできる。ルノー・モビライズ・リモルノー・モビライズ・リモ

急速充電では40分で航続240km分のバッテリーを充電

EVパワートレインのモーターは、最大出力150hp、最大トルク22.4kgmを引き出す。状況を問わず、レスポンスに優れる加速を可能にしているという。0~100km/h加速は9.6秒、最高速は140km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

ドライバーは、3種類の走行モード(エコ、ノーマル、スポーツ)が選べる。回生ブレーキのレベルは、3段階に調整することができる。最小回転半径は5.6m。歩行者などに車両の接近を警告する「VSP(Vehicle Sound for Pedestrians)」システムが装備されており、30km/h以下で作動する。

バッテリーは、蓄電容量60kWhの水冷式リチウムイオン。1階の充電で最大およそ450km(WLTP認証予定値)の航続を可能にする。これは、多くのタクシードライバーの1日の平均走行距離の約240kmをカバーするという。

一般的なACとDC充電システムに対応する。公共充電ステーションと家庭用ウォールボックスに接続できる。急速充電では、約40分で約240kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる、としている。

《森脇稔》

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