モーターショーで見た変わり種:軍用EVバイクとお掃除ロボ…IAAモビリティ2021

IAAモビリティ2021:軍用EVバイクに無人ロボット
IAAモビリティ2021:軍用EVバイクに無人ロボット全 8 枚

会場で見かけたおもしろい車両を2つ紹介する。ひとつはリトアニア軍の依頼でベンチャー企業が開発中のEVバイク。もうひとつは多目的ロボットカーだ。

【画像全8枚】

リトアニアのPERKUNOBIKEはEVバイクを開発しているベンチャー企業だ。展示していた電動バイクはリトアニア軍の採用予定があるという。

公開されているスペックは、前後2モーター(バイクの2輪駆動)。フロントは14kW(ピーク:17kW)、リアは36kW(ピーク:48kW)。トルク・トラクションコントロールされ、常に500Nmのトルクがだせるという。バッテリー容量は10.3kW。車重はバッテリー込みで135kg航続は80km。最高スピードは100km/hと抑え気味だが、軍用ということでトルク重視、悪路走破優先としている。

軍用でEV?という気もするが、音がしないバイクは作戦行動でも使いみちがあるそうだ。そもそも、兵器は兵站(補給と整備)が伴わないと機能しない。単体の性能がいくら優れていても、必要な弾薬や燃料、人員、とくに機器のメンテナンスや調整が期待できないと、たちまち無用の長物と化す。兵站は最新兵器こそ欠かせない。逆にいえば、兵站が確保されていれば充電が必要な電動バイクも十分実用的ということだろう。

もうひとつは万能アームがついた小型車両だ。近未来的なロボットカーとなるとベンチャー企業かと思うが、EDAGはミュンヘンに本拠をおく自動車関連のエンジニアリング企業だ。事業ポートフォリオは開発、製造、コンサルティングなど設計から製造までのチェーンにカバーする。自動運転技術やロボカーなども手掛けているといい、展示は「CityBot」といい、自律走行ヘッドと作業部分に分かれており、用途に応じてアタッチメントを切り替える。展示はドイツでは面倒とされるゴミの分別を行うデモモデルだ。ゴミ箱やゴミを認識して正しい穴にゴミを入れる。

ゴミ回収の他、無人倉庫でのASV(無人搬送車)や無人のラストマイル配送などにも使える。人が乗れる客車をつなげれば無人バスとしても応用が可能だ。自律走行は可能だが、主に想定する場所は、倉庫、施設内、制限区域内となる。自動運転レベルは4に相当する制御だ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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