コンチネンタルの再生可能タイヤ、EVの航続を拡大する効果も…IAAモビリティ2021

コンチネンタルのニコライ・セッツァーCEOと、コンチ・グリーンコンセプト(IAAモビリティ2021)
コンチネンタルのニコライ・セッツァーCEOと、コンチ・グリーンコンセプト(IAAモビリティ2021)全 10 枚

コンチネンタル(Continental)は9月6日、ドイツで開幕したIAAモビリティ2021において、持続可能なコンセプトタイヤ、『コンチ・グリーンコンセプト』を初公開した。

コンチ・グリーンコンセプトには、再生可能で、リサイクルされた素材が高い割合で含まれている。省資源と軽量化テクノロジーも導入しており、再生可能なトレッドによる長寿命を可能にしている。

コンチ・グリーンコンセプトに使用される再生可能な素材の割合は35%。使用される有機素材には、タンポポ由来の天然ゴム、籾殻の灰のケイ酸塩、さまざまな植物油や樹脂が含まれ、原油ベースの素材の使用量を大幅に削減したという。さらに、コンチ・グリーンコンセプトは17%のリサイクル素材で作られている。コンチネンタルは、スチールとカーボンブラックに加えて、タイヤのケーシングにペットボトルからリサイクルされたポリエステルを初めて使用した。

特別な軽量設計により、コンチ・グリーンコンセプトは重量と転がり抵抗を大幅に削減した、と自負する。コンチネンタルによると、EUタイヤラベルのクラスAタイヤよりも転がり抵抗は約25%少なく、このクラスで最高という。EVに装着した場合、航続を最大6%拡大する効果を発揮する。

また、コンチ・グリーンコンセプトには、再生可能なトレッドを採用する。これにより、トレッドを複数回交換できる。たとえば、トレッドを3回交換することで、タイヤのケーシングに使用される素材が減り、資源の節約が可能になる、としている。

《森脇稔》

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