【F1 イタリアGP】マクラーレンが11年ぶりのワンツー…フェルスタッペンとハミルトンは接触でリタイヤ

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イタリア・モンツァ・サーキットで12日、F1第14戦イタリアGPの決勝レースが行われ、ダニエル・リカルド、ランド・ノリスの順でマクラーレンが11年ぶりのワンツーフィニッシュを飾った。

11日に行われた予選レースではバルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝したが、パワーユニット交換のために最後尾スタート。2位でフィニッシュしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションからスタートすることになった。2番グリッドはダニエル・リカルド(マクラーレン)、3番グリッドはランド・ノリス(マクラーレン)とマクラーレンの2人が続き、フェルスタッペンとタイトル争いを繰り広げているルイス・ハミルトン(メルセデス)は4番グリッドからのスタートとなる。

なお、PCR検査で陽性となったキミ・ライコネン(アルファロメオ)は前戦に続き欠場。代役としてロバート・クビサがアルファロメオをドライブする。

決勝レースは53周。スタートでリカルドがフェルスタッペンを抜いてトップに浮上し、ハミルトンはノリスを抜いてフェルスタッペンの真後ろにつけた。ハミルトンはさらにフェルスタッペンにも襲いかかったが、行き場を失いコースアウト。その間にノリスに先行され4位に戻った。

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リカルドとフェルスタッペンによるトップ争い、ノリスとハミルトンによる3位争いという構図のまま周回が進んだが、タイヤ交換のタイミングでレースは大きく動いた。23周目にトップのリカルドがピットイン。タイヤをミディアムからハードに替えた。これで前が空いたフェルスタッペンはプッシュして翌周にピットイン。同じくミディアムからハードに替えたが、交換作業に手間取り大きくタイムをロスした。このタイミングでハミルトンはノリスを抜いてトップに浮上。そしてノリスは25周目にピットイン、ハミルトンは26周目にピットインした。

ハミルトンがコースに復帰するとノリスが前。そしてピットで時間をロスしノリスの後ろになっていたフェルスタッペンと1コーナーに並んで入っていった。激しいポジション争いの末、2人は2コーナーで接触。ハミルトンのマシンの上にフェルスタッペンのマシンが乗る形でコースアウトした。

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これでチャンピオン争いをする2人はともにリタイヤとなり、一気にレースの流れが変わった。

この接触でセフティーカーが導入され、その間にピットに入っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が2位でコースに復帰。トップはリカルド、2位ルクレール、3位ノリス、4位ペレス、5位カルロス・サインツ(フェラーリ)、そして最後尾スタートだったボッタスが6位まで順位を上げていた。

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31周目にリスタートすると、ノリスは一気にルクレールを抜いて2位に浮上。その後ルクレールはペースが上がらずペレスに抜かれ、ボッタスとも激しく順位を入れ替えるバトルを繰り広げたが、最終的に先行され5位に転落した。

その後はリカルド、ノリスのマクラーレンがワンツー。それにペレス、ボッタスが続きフェラーリのルクレールとサインツが続く形で周回を重ねた。ボッタスは何度かペレスにアタックしたが完全に抜くには至らずそのままチェッカー。リカルドはファイナルラップでボッタスからファステストラップを奪う完璧な走りで2018年第6戦モナコGP以来、3年ぶりとなる優勝を飾った。

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2位はノリスでマクラーレンのワンツー。マクラーレンの優勝は2012年最終戦ブラジルGPのジェンソン・バトン以来9年ぶり、ワンツーフィニッシュに至っては2010年第11戦カナダGPのハミルトンとバトン以来、実に11年ぶりの快挙となった。

3位でチェッカーを受けたペレスは、ルクレールを抜いた際にコース外走行があったとの判定で5秒加算のペナルティを受け5位の結果に。ボッタス、ルクレールがひとつずつ順位が上がり、3位、4位となった。

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アルファタウリはピエール・ガスリー、角田裕毅ともにトラブルでリタイヤした。

次戦、F1第15戦ロシアGPは、9月24日~26日の日程で開催される。

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■イタリアGP 決勝レース結果
1. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2. ランド・ノリス(マクラーレン)
3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
6. カルロス・サインツ(フェラーリ)
7. ランス・ストロール(アストンマーチン)
8. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
9. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
10. エステバン・オコン(アルピーヌ)
11. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
12. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
13. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
14. ロバート・クビサ(アルファロメオ)
15. ミック・シューマッハ(ハース)
以上完走

--. ニキータ・マゼピン(ハース)
--. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
--. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
--. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
--. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

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《藤木充啓》

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