完成は10年後か 見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが

完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが
完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが全 3 枚

昨年10月、外環道東京区間のシールドトンネル掘削ルート直上で地盤陥没事故が発生し、調査の結果、その他3か所の地中の空洞や、トンネル直上の前後220メートルの区間で、地盤のゆるみが発見された。

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それらはトンネル掘削工事によるものだと認められ、事業者のNEXCO東日本は、陥没事故を発生させた東名側発進の南行きトンネル工事を2年間停止すると約束。その他のシールドマシンもすべて掘削を停止し、工事はほぼ全面的にストップしている。完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが

周辺住民との話し合いは

あれから約1年だが、現状はどうなっているのか。9月14日、国交省関東地方整備局等工事事業者から記者発表があった。トンネル掘削は相変わらず止まっているが、陥没事故発生現場の周辺住民との話し合いは、思ったよりも順調に進んでいるようだ。

発表によれば、陥没事故の補償対象地域世帯数約1000件のうち、家屋調査の相談があったのは約250件で、そのうち245件の調査が完了し、170件の補修がすでに実施中、あるいは完了しているという。その他に、「上記以外の実際に発生した損害に関する補償等のご相談について対応を行っている世帯数」というのもあり、それが45件。精神的ストレスなどが含まれると推測される。

個人的には、陥没事故が発生した時から、「ひょっとして工事は再開できないのではないか」と危惧していた。今年5月に住民説明会の内容が公表され、工事によって発生した地盤のゆるみの原状回復が約束されたと聞いた時は、「厳密な現状回復は不可能なので工事の再開も不可能では」と絶望的になったが、現在は希望が見えている。完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが完成は10年後か?見えてきた外環道東京区間開通 陥没事故の工事区間に動きが

完成は10年後かもしれない

事業者と住民側との間で、どのような具体的なやりとりがあったのかは公開されないが、250件中245件で「調査完了」というのは、驚くべき順調さだ。問題の南行きトンネルは、あと1年は掘削が止まるが、それ以降、再開できるかもしれない。工事再開後は、事故の再発防止のため、以前よりはるかに慎重に掘削作業が行われる。つまり工事の進捗は大幅に遅くなるが、「外環道の工事を止めろ!」という世論も起きていないので、いつになるか見通しは立たないものの、とりあえず「いつかはできる」と見てよさそうだ。まったくの推測ながら、10年後くらいには完成しているかもしれない。

外環道東京区間は、もともと2020年東京オリパラまでの開通が目標だった。仮に10年後に開通すれば、そこから約11年遅れになるが、高速道路の開通目標が10年くらい遅れるのは、決して珍しいことではない。じっくり待つしかないだろう。

《清水草一》

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