ワイヤレス給電世界市場、2021年は前年比1.5%増の4301億円 矢野経済が展望

ワイヤレス給電(イメージ)
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矢野経済研究所は、世界のワイヤレス給電市場を調査し、主要国の標準化及び政策動向、アプリケーション別動向、将来展望を明らかにした。

2021年のワイヤレス給電世界市場(事業者売上高ベース)は、前年比11.5%増の4301億円になると予測。ワイヤレス給電システムは、スマートフォンを中心とする小型電子機器で中低価格帯モデルでも標準搭載されるなど毎年成長を遂げており、2021年では全出荷数量も前年比15.1%増の6億8180万個になる見込みだ。

小型電子機器用途では、スマートフォンの他にスマートウォッチなどのウェアラブル機器やワイヤレスイヤホンなどのヒアラブル機器での採用が急増している。また、AGVや搬送システム機器などの産業機器でもワイヤレス給電システムの採用が増えてきており、その他では、小型モビリティや電動アシスト自転車などのモビリティ分野、医療機器でも採用が始まっている。一方、EV市場では一部の国でオプションとして販売を開始しているものの、まだ本格的な採用には至っていない。

小型電子機器用途は、今後タブレットやスピーカーなどのニッチな分野にまで、ワイヤレス給電の採用が広がる。EV用途では、EVが2030年以降本格的な成長の軌道に乗ると予測されており、最初は停車中のワイヤレス給電システムが普及し、その後、商用車用の走行中でも充電可能なワイヤレス給電システムへと普及は段階的に行われる見通しだ。

産業機器用途は、省人化・無人化と共に搬送効率の向上を目的として、工場のワイヤレス給電システム導入はさらに進んでいくと見られる。モビリティでは、日本を含めた世界の少子高齢化傾向の国の多くで、カートや小型モビリティ、電動アシスト自転車などのワイヤレス給電システムの需要が増えていく見込みだ。

ワイヤレス給電システムは、スマートフォンに加えてさまざまな小型電子機器や、搬送システムや製造装置などの産業機器に搭載され、さらにEVでの本格的な採用が見込まれることで、2031年のワイヤレス給電世界市場は、1兆5496億円まで成長すると予測する。ワイヤレス給電市場が引き続き成長するためには、ワイヤレス給電技術があるからこそ発明された新製品、ワイヤレス給電が持つ大きなポテンシャルを活かしたアプリケーションの登場が必要となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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