モチュールが NSXタイプS をカスタム…伝統のレッド&ホワイト

モチュールの伝統にインスパイアされた赤と白のグラフィック

V6ツインターボの専用チューンなどでシステム出力は600hpに

加速性能を引き上げた9速デュアルクラッチトランスミッション

アキュラ NSX タイプS のワンオフモデル
アキュラ NSX タイプS のワンオフモデル全 25 枚

モチュール(Motul)は9月23日、アキュラ『NSXタイプS』をベースに専用のカラーリングを施したワンオフモデルを9月24~26日、米国で開催されるIMSA「Acura Grand Prix of Long Beach」に合わせて発表した。

モチュールの伝統にインスパイアされた赤と白のグラフィック

モチュールは1853年、フランスに設立された石油企業。高性能エンジン向けオイルの製造や販売を手がけている。1989年には、モチュールUSAを設立して、米国市場に参入。モータースポーツから派生した技術を導入したエンジンオイルなどで知られている。

NSXタイプSをベースに専用のカラーリングを施したワンオフモデルは、モチュールを代表する高性能エンジンオイルの「300V」が、1971年に発売されて、50周年を迎えることを祝福して製作された。

モチュールの伝統にインスパイアされた赤と白のグラフィックは、モチュールが過去にスポンサーしたレーシングカーからインスピレーションを得ている。ブラッシュドゴールド仕上げの2ピースホイールによって、モータースポーツを連想させるスタイリングを演出している。アキュラ NSX タイプS のワンオフモデルアキュラ NSX タイプS のワンオフモデル

V6ツインターボの専用チューンなどでシステム出力は600hpに

NSXタイプSは、NSXのファイナルエディションだ。NSXタイプSも、高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を搭載する。フロントにモーターを2個、リアに9速デュアルクラッチトランスミッションと一体設計する形で1個、合計3個のモーターをレイアウトした。前輪の左右を独立した2つのモーターを使い、四輪の駆動力を自在に制御するトルクベクタリングを可能にする電動式4WDハイブリッドとなる。

直噴3.5リットル(3493cc)V型6気筒ガソリンツインターボエンジンに専用チューニングを施した。新開発の燃料噴射装置は、25%多いガソリン流量を可能に。新設計のインタークーラーは、冷却性能を15%引き上げた。レーシングカーの『NSX GT3 Evo』と共有する新しいターボチャージャーは、ピークブースト圧を15.2psiから16.1psiに5.6%高めた。その結果、エンジンの最大出力は500hpから520hpに20hp向上し、最大トルクも56.1kgmから61.3kgmに5.2kgm増加した。

ハイブリッドシステム全体で、パワーは従来比27hpプラスの600hp、トルクは2.2kgmプラスの68kgmに到達する。600hpのパワーは、これまでのアキュラの市販車で最強という。

前輪に動力を供給し、コーナーでアクティブトルクベクタリングを可能にする「ツインモーターユニット(TMU)」のギア比は、8.050対1から10.382対1に下げられた。この20%低いギア比により、加速性能を引き上げている。

さらに、電気モーターに電力を供給する「インテリジェントパワーユニット(IPU)」が効率性を高めた。これにより、使用可能なバッテリー容量が20%増加し、バッテリー出力が10%増加するという。より高い容量と出力に対応して、スポーツハイブリッドSH-AWDシステムの電気モーターを再チューニング。統合ダイナミクスシステムの4種類のモードのすべてで、パフォーマンスを向上させ、EVモードの航続も拡大しているという。

加速性能を引き上げた9速デュアルクラッチトランスミッション

9速デュアルクラッチトランスミッションにも専用チューニングを施した。スポーツモード以上で作動する新しいラピッドダウンシフトにより、ドライバーはダウンシフトパドルを押し続けることで、一度に複数のギアをスキップできる。パドルを0.6秒間押し続けると、トランスミッションは車両の速度に合わせて可能な限り低いギアを自動的に選択するとともに、シフト時間を短縮する。

スポーツモードとスポーツ+モードでのパドルシフト操作時には、最大50%速くクラッチを接続する新しいプログラミングによって、加速性能を向上させた。スポーツ+モードでパドルシフトを使用しない場合、ブレーキがかかるとすぐに、トランスミッションがシフトダウンする。これは、コーナーの手前の直線上でシフトダウンすることで車両の安定性を保ち、エンジン回転数を最適化することでコーナーからの立ち上がりの加速を鋭くするのが狙いという。

シャシーやサスペンションを最適化し、パフォーマンスとドライバーとのエモーショナルなつながりを追求した。統合ダイナミクスシステムの4種類のモードも、パフォーマンスを向上させるために再調整され、「インテークサウンドコントロール(ISC)」と「アクティブサウンドコントロール(ASC)」は、よりスポーティなエンジンサウンドを生み出すように再プログラムされた、としている。

《森脇稔》

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