今ならもっと売れたかも? RVブームに登場したコンパクトカー6選【懐かしのカーカタログ】

スズキX−90
スズキX−90全 6 枚

RVブームの頃に登場したあんなモデル、こんなモデル。今回はコンパクト・クラスを中心に6車種を集めてみた。

スズキ X−90(1995年)

スズキX−90スズキX−90
ショーモデルをベースに市販化されたモデル。Tバールーフ式のガラスルーフをもつ2シーターで、独立したトランクのユニークなスタイリングが印象的だった。個性的ゆえに決して台数を稼いではいなかったが、それでも3年強のモデルライフを全う。1.6リットルのオールアルミエンジンを搭載し、駆動方式にはトランスファー機構付きの4WDを採用。2H/4H/4Lの切り替えが可能に。ドアミラーはNAロードスターのそれ。

日産ラシーン・フォルザ(1998年)

日産・ラシーン・フォルザ日産・ラシーン・フォルザ
当時の『サニー』系のプラットフォームをベースに仕立てられた『ラシーン』は、なかばパイクカーのようなシンプルだが個性的なクルマだった。その『ラシーン』に2リットルエンジンを搭載し、アテーサ4WDを組み合わせたのがこの“フォルザ”。外観では丸型4灯のC.S.R(コンプレックス・サーフェス・リフレクター)ハロゲンヘッドランプ、背面スペアタイヤキャリア(一部は装着タイヤと同一サイズ)などを装着。やや傾斜したバックドアウインドゥもフォルザの特徴。

トヨタ・ヴォルツ(2002年)

トヨタ・ヴォルツトヨタ・ヴォルツ
トヨタとGMが共同で企画、デザイン、トヨタが設計、評価を担当し、生産は北米の合弁会社NUMMIで行なうという、ユニークな成り立ちで生まれたのがこのクルマ。兄弟車にポンティアック・ヴァイブがあった。大径タイヤ、フェンダーアーチモール、ルーフレール等、RV風の出で立ちで、バックドアはガラスハッチのみの開閉も可能。2種の1.8リットルエンジンを設定し、4WDとFFも揃えた。ネッツ店向けの若々しいカタログが用意されるも、残念ながら2年弱で姿を消した。

スズキ SX4(2006年)

スズキSX4スズキSX4
スズキとフィアットの共同開発車。兄弟車に『フィアット・セディチ』があり、スタイリングはイタルデザイン(G・ジウジアーロ)だった。『スイフト』をベースに仕立てられ、ルーフレール、フェンダーアーチモールを装着したRV仕立てのグレード(とベースグレード)は最低地上高が175mmに設定されていた。ラインアップの全グレードにFFとパートタイム4WDを設定。後席には背もたれを倒し座面をハネ上げるタンブルフォールディング式を採用。前席シートヒーターなど装備も充実していた。

ルノー・セニックRX4(1998年=日本導入)

ルノー・セニックRX4ルノー・セニックRX4
ルノー『メガーヌ』のモノスペース版だった『セニック』。そのボディをベースに走破性を高めた4WDシステムを組み合わせたのが、この希少車だった“RX4”。185mmの最低地上高をもち、リヤサスペンションはサブフレームにマウントされた専用設計。4WDシステムは、通常は100%全輪に駆動力を配分するビスカスカップリング方式だった。バックドアはガラスハッチと横開きのドアの組み合わせ、3脚独立の後席は、中央を外して2脚に並べ直して使うこともできた。

VW クロスゴルフ(2007年)

VWクロス・ゴルフVWクロス・ゴルフ
5世代当時の『ゴルフ』をベースに、車高を85mm上げ、2列シートながら居住スペースを拡大したのがこの『ゴルフプラス』。最低地高は155mmだから、雰囲気重視ながら、ルーフレール、スポーツバンパー、サイドプロテクションモール、ホイールハウスモール、サイドシルエクステンションを装着。アクティブなイメージを訴求していた。搭載エンジンは当時の1.4 リットルTSIで、これに6速DSGの組み合わせ。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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