トヨタ、歩行速度の立ち乗り3輪モビリティを発売…価格は34万1000円より

トヨタ C+walk T セーフティサポート(オプション装着車)
トヨタ C+walk T セーフティサポート(オプション装着車)全 19 枚

トヨタ自動車は10月1日、歩行領域での立ち乗りタイプの新モビリティ『C+walk T』をトヨタ車両販売店で発売するとともに、レンタリース店でも取り扱いを開始した。

C+walk Tは、立った姿勢での乗車を特徴とした、乗り降りしやすく、操作しやすい3輪BEV。人間ひとりのスペースに限りなく近い、全長700mm(歩幅程度)と全幅450mm(腰幅程度)のボディに、ステップ高150mmと低く段差のないステップを採用。周囲の人とのコミュニケーションが取りやすい立った姿勢での乗車スタイルとし、周辺への圧迫感が少ない先進的なフォルムを実現している。

ハンドル左右にあるアクセルレバーの操作だけで車体をコントロール可能。押すと進み、離すと止まるという簡単な操作としている。また、必要に応じ、左右両手で操作可能なブレーキレバーを握ることでより減速をサポート。バックボタンを押すことで後進もできる。

人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能もオプションで設定。ボディ前面の周辺検知センサーが検知すると警告音とパネル表示で警告し約2km/hまで減速。利用者の安全な走行をサポートする。ハンドル操作時、操舵角を検知して走行速度を抑制する旋回速度抑制機能も標準装備。急斜面進入を通知し、降坂時の速度によっては自動減速する急斜面検知機能も採用するなど、高い安心感を提供する。

駆動はインホイールモーター方式を採用。フロントのホイール内にブラシレスDCモーターを配置することで、スムーズな発進・停止と旋回フィーリングを実現する。脱着式の10.8Ahリチウムイオンバッテリーは約2時間30分で充電可能。満充電で連続走行距離約14kmを達成する。

C+walk Tの価格は34万1000円。障害物検知機能などを装備するC+walk Tセーフティサポートは35万4200円。

トヨタではC+walk Tについて、法人利用としては広大な施設内での移動や警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーといったシーンを想定。また関連法規の改正動向も踏まえつつ、将来的には公道での使用も見据え、長距離の歩行に困難を感じている人々のサポートを目指す。なお、C+walkシリーズの座り乗りタイプ、車いす連結タイプについても市販化に向けて現在開発を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る