走行するEVへのワイヤレス給電に成功 東京大学と三井不動産

走行中ワイヤレス給電の実証実験の様子
走行中ワイヤレス給電の実証実験の様子全 2 枚

東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室と三井不動産は10月9日、走行中の電気自動車(EV)へのワイヤレス給電の実証実験に成功したと発表した。

実証実験は三井不動産が2021年6月15日にオープンした首都圏最大級の屋外ロボット開発検証拠点である「コイル・モビリティ・フィールド」で実施した。走行中ワイヤレス給電の実証実験は民間の開発フィールドでは初の取り組みとなった。東京大学は三井不動産と連携し、同フィールドを有効に活用することで走行中給電の早期実用化を目指す。

東京大学は、EVへの走行中ワイヤレス給電の実用化に向けた科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業の研究プロジェクト「電気自動車への走行中直接給電が拓く未来社会」を推進している。プロジェクトでは、走行・停車中に路面から給電することでより少ないバッテリー搭載量でEVの航続距離を確保可能にする技術を開発している。これによってバッテリーの供給不足の懸念を払拭すると共に、EVの軽量化が可能となり、バッテリー製造と走行によって排出されるCO2削減が可能となる。

今回実証実験を実施したコイル・モビリティ・フィールドは公・民・学の連携で街づくりを推進している柏の葉スマートシティ「イノベーションキャンパス地区」内の135街区にオープンした開発検証フィールドで、開発検証や実証実験を迅速に行うことができる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る