【トヨタ カローラクロス 新型試乗】55年の歴史で初のSUVも「実用車の王道」だった…島崎七生人

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD
トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD全 16 枚

COROLLA MEETS SUV……『カローラ』55年の歴史上、意外なことに“初SUV”となる『カローラクロス』。昨年7月、タイでのワールドプレミアを皮切りに、各国へ展開を開始し、この7月、いよいよ日本にもお目見えした。

【画像全16枚】

エクステリア&インテリア

さすが!と思わせられたのは、外観をしっかりと造り分けている点だ。タイ仕様と較べるとフロントマスク、前後バンパー(やアンダーガード風処理)、ランプ類が日本仕様はデザインが異なる(“Z”とそれ以外のグレードではランプの意匠などが異なる)。フロントは台形モチーフの大開口部を少し下に下ろし、都会的な雰囲気に仕立てたといったところか。全体のスタイルは直線基調の『RAV4』より幾分か線が柔らかく、バランスのいいフォルムで筆者はより好感をもった。

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WDトヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD
インテリアは基本は『カローラ』のそれ。ただしインパネのアッパーフェイシアを始め、センターコンソールなどは専用デザインだ。9インチディスプレイオーディオ(メーカーオプション)は、セダン、ツーリングで最初に見た時は巨大さに圧倒されたが、もう違和感はなく、人の感覚とはつくづく柔軟(勝手?)なものだと思う。試乗車にはオプションのパノラマルーフがサラリと装着されていたが、この開放感はなかなかのものだ。

実用車カローラの王道ぶりを実感

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WDトヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD
さて今回は、撮影をしながら数日間の試乗となったが、素直に実感できたのは“実用車カローラの王道ぶり”だった。とりわけ室内、ラゲッジスペースの言い訳なしの広さ、使い勝手のよさは、改めて見直したほど。前後席は一見するとプレーンだが、運転席には電動パワーシートヒーターが備わり、前2席にはシートヒーターも備わる。後席はシートサイズ自体タップリしており、着座感もゆったりしたもので、2段ノッチだがリクライニングもさせられる。

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WDトヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD
それとラゲッジスペースは5名乗車時で487リットルの容量が確保されており、床面は潔く掘り込まれた高さ(低さ)。勢い、標準状態では後席を倒すと、後席背もたれの厚み分、床面と大きな段差が生じるが、近くオプションで“ラゲージ活用セット”が用意されるようで、これを利用すればフラットなスペースが作り出せ、その状態でボードの下側も2段に分けて使うことができる。

欧州ライバル車と同様の接地感の高さ

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WDトヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD
『カローラクロス』そのものの素性をいち早く確かめたく、今回の試乗車は1.8リットルのガソリン車としたが、走らせた印象はクセのない、安定感と軽快さがほどよくバランスしたもの、だった。動力性能は通常でも過不足ないが、PWRスイッチで特性を切り替えることでパワーフィールに切れ味が増す。リヤがトーションビームのサスペンションは、同様の形式の欧州ライバル車と同様の接地感の高さを実感する。

“+αの思想”は、昭和41年に登場した初代『カローラ』以来のいわば伝統。初代では当時の大衆車にスポーティな4段フロアシフト、バケット型セパレートシート、丸型メーター、曲面ガラスのセミファストバックスタイルなどを採り入れ、ユーザーの心を掴んだ。初代から55年を経て『カローラクロス』は、SUVという新たな+αの価値をユーザーに提供する実用車として誕生した。

トヨタ カローラクロス Z ガソリン2WDトヨタ カローラクロス Z ガソリン2WD

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『スイフトスポーツ』が2027年復活? 48Vターボ搭載で次期GRヤリスのライバルに
  2. JFEスチール、国内初のスタンプチャージ式大型コークス炉が稼働…環境負荷を軽減
  3. トヨタ『プロボックス』25年目にフルモデルチェンジか…8月のスクープ記事ベスト5
  4. 使い勝手抜群のOttocast P3 Pro・OttoSafe Cam・Screen AI徹底比較! 愛車に合うモデルと機能の違いを解説PR
  5. 【トヨタ bZ4Xツーリング 新型試乗】「これなら売れるに決まってる」ただ長くなっただけじゃない、別モノの進化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  5. マクラーレン、2028年市販の新型スーパーカーをプレビュー…伝説の「マクラーレンF1」以来のMT搭載
ランキングをもっと見る