BMW M3 新型、直6ツインターボを590馬力に強化…ACシュニッツァー

最大トルクはプラス10.2kgm の76.5kgmに

20インチの軽量ホイールとダウンフォースを高めるエアロパーツ

スポーツステアリングホイールとアルミ製パドルシフト

BMW M3 by ACシュニッツァー
BMW M3 by ACシュニッツァー全 18 枚

ACシュニッツァー(AC Schnitzer)は10月8日、新型BMW『M3セダン』向けのカスタマイズプログラム、「BMW M3 by ACシュニッツァー」を欧州で発表した。

ACシュニッツァーは、ドイツに本拠を置き、BMWのチューニングを手がけている。最近では、MINI、ジャガー、ランドローバーにも、チューニングの範囲を広げてきた。そして今回、新型BMW M3セダン向けのカスタマイズプログラムを欧州で発表している。

最大トルクはプラス10.2kgm の76.5kgmに

新型M3セダンの3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンには、ACシュニッツァーがパフォーマンスアップグレードキットを開発した。その内容は、エンジンコンピューターにチューニングなどが施される。

その結果、最大出力は510hpから590hpへ、80hp強化される。最大トルクも66.3kgmから76.5kgmへ、10.2kgm引き上げられた。このパフォーマンスアップグレードキットには、最大4年間の保証が付帯している。

ACシュニッツァーのエンジニアによって開発されたパフォーマンスアップグレードには、カーボン製テールパイプを備えたACシュニッツァーツインスポーツエキゾーストがある。排気ガスの流れを向上させるとともに、パワフルでスポーティなサウンドを発するという。

20インチの軽量ホイールとダウンフォースを高めるエアロパーツ

サスペンションスプリングキットは、フロント側の車高を15~20mm下げる。圧縮調整可能なRSコイルオーバーサスペンションは、コーナリング時のドライビングダイナミクスを引き上げる、と自負する。

「AC3」軽量鍛造ホイールは、シルバーとアンスラサイト仕上げ。フロントには、20インチのAC3に285/30R20タイヤが装着されており、リアには295/30R20タイヤを組み合わせる。さらに、20インチの「AC1」軽量鍛造ホイールも選択できる。

エアロパーツに関しては、フロントにブラック仕上げのリップスポイラーを装着できる。ダウンフォースを最大40kg引き上げることが可能という。フロントサイドウィングも、エアロダイナミクス性能を向上させる効果を発揮する。

フロントフェンダーには、4ピースのデフレクターセットを追加できる。ボンネットには、2つのデザイントリムで構成される新しいデザインパッケージが用意された。

リアには、ルーフスポイラーや、20kgダウンフォースを引き上げるカーボン製ディフューザーを設定する。また、新開発のカーボン製レーシングリアウィングとガーニーフラップを組み合わせて、最大70kgのダウンフォースを増加できるという。

スポーツステアリングホイールとアルミ製パドルシフト

インテリアには、スポーツステアリングホイールを用意した。ブラックのナッパレザーとアルカンターラを組み合わせる。ライトグレーのクロスステッチもあしらった。ドライバーの左右親指の位置のグリップと、ACシュニッツァーのロゴ入りモータースポーツインジケーターによって、ステアリングホイールの位置を分かりやすくしている。

アルミ製パドルシフトは、標準のパドルよりも大きいデザイン。アルミ製ペダル&フットレスト、キーホルダー、「iDrive」コントローラー用のアルミ製カバーも用意されている。

ACシュニッツァーによるカスタマイズが施された新型M3セダンは、日常的な快適さを備えた車両であると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカー、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  4. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  5. ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る