アルファロメオ『GT1300ジュニア』にインスパイア、ジュリア と ステルヴィオ に欧州で限定車

1966-1976年に約10万台を販売したヒット作

当時のGT 1300ジュニアと同イメージのゴールド系カラー

2.0リットルガソリンターボは最大出力280hp

アルファロメオ・ジュリア「GTジュニア・スペシャルシリーズ」と GT 1300 ジュニア
アルファロメオ・ジュリア「GTジュニア・スペシャルシリーズ」と GT 1300 ジュニア全 18 枚

アルファロメオ(Alfa Romeo)は10月13日、1960年代の名車の『GT1300ジュニア』にインスパイアされた限定車、「GTジュニア・スペシャルシリーズ」を、欧州向け『ジュリア』と『ステルヴィオ』に設定すると発表した。

1966-1976年に約10万台を販売したヒット作

アルファロメオは1966年、GT1300ジュニアを発表した。ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした流麗なボディを持ち、1976年までの10年間に、およそ10万台を販売したアルファロメオのヒット作だ。ベルトーネがデザインした『ジュリアスプリントGT』をベースにしたGT1300ジュニアは、1960年代のイタリアの復活と経済ブームを象徴する車として、その地位を確立した。

GT 1300ジュニアのパワートレインは、最大出力89hpを発生する1.3リットル直列4気筒ガソリンエンジンだ。トランスミッションは、5速MTを組み合わせていた。

GT 1300ジュニアは、美しさと機能性をバランスさせることを目指していた。車両重量は1トンを下回る軽量さを持ちながら、パワフルなフォルムを備えており、時代を超越したアルファロメオのデザインアンバサダー的存在だったという。

当時のGT1300ジュニアと同イメージのゴールド系カラー

GTジュニア・スペシャルシリーズは、ジュリアとステルヴィオのスポーティ仕様の「ベローチェ」グレードがベースだ。その外観は、当時のGT1300ジュニアに用意されていたのと同イメージのゴールド系カラー、「リパリオークル」で塗装された。

大胆なリパリオークルに加えて、ステルヴィオには、5穴の軽量21インチアルミホイールを採用した。ジュリアは、19インチのアルミホイールで足元を引き締めている。

スポーティなミニマリズムを提示したインテリアには、フロントヘッドレストに「GTジュニア」の刺繍が施される。専用のステッチ入りの電動レザーシートが標準装備された。ダッシュボードには、1960年代のスタイリッシュなGT 1300ジュニアのシルエットとロゴがあしらわれる。

2.0リットルガソリンターボは最大出力280hp

パワートレインには、2種類のエンジンを用意した。ジュリアには、最大出力210hpの2.2リットルターボディーゼルエンジンと、最大出力280hpの2.0リットルガソリンターボエンジンを搭載する。トランスミッションは8速AT。駆動方式はAWDを基本に、ガソリン車にはRWD(後輪駆動)も設定した。

ステルヴィオには、最大出力210hpの2.2リットルターボディーゼルエンジンと、最大出力280hpの2.0リットルガソリンターボエンジンを搭載する。どちらのエンジンも、アルミ製シリンダーとカーボンファイバー製クランクシャフトによるAWDシステムを備え、8速ATを組み合わせている。

オートマチックトランスミッション用のアルミ製パドルシフトが、ステアリングホイールに標準装備された。最新の先進運転支援システムの「L2 ADAS」、リアパーキングセンサー、ワイヤレスチャージャー、自動テールゲートがオプションで用意されている。

GTジュニア・スペシャルシリーズにより、アルファロメオブランドの最近の限定車が、3回連続で成功すると見込む。2021年5月に欧州で発売された新型『ジュリアGTA』と新型『ジュリアGTAm』は、限定500台がすぐに完売。ジュリアとステルヴィオの限定車の「6Cヴィラ・デステ」の販売も好調という。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る