【MINI クーパー 新型試乗】手放すとまた乗りたくなるのが『ミニ』である…島崎七生人

「やっぱりミニの基本は3ドアだよなぁ」

2度目のマイナーチェンジのポイントは

クラシックミニ時代のあの趣も

MINI クーパー(3ドア)
MINI クーパー(3ドア)全 19 枚

「やっぱりミニの基本は3ドアだよなぁ」

MINI クーパー(3ドア)MINI クーパー(3ドア)
過去に『ミニ』の原稿を引き受け、手元でカタログのページをめくっていたら欲しくなり実際に買ってしまった(R50時代の限定車の“PARK LANE”だった)事例があるので個人的にはコワイのだが、手放すとまた乗りたくなるのが『ミニ』である。

【画像全19枚】

今回は(笑)今の時代なので幸いにも(!?)リアルな紙のカタログは手元にはなく、ホームページからダウンロードした画像をiMacの画面で眺めているだけで思いとどまってはいるのだが、とはいえたまたま試乗に機会を得た今回の3ドアのクーパーに乗り、「やっぱりミニの基本はこの3ドアだよなぁ」の思いを強くした次第だ。

BMWになってからの『ミニ』は、クラブマン(クラブバンも!)、コンバーチブル、カントリーマン(クロスオーバー)、ペースマン、5ドア、クーペ、ロードスターと、変幻自在に実に多彩なバリエーションを登場させてきた。さらにJCWモデルも加え、ヤル気満々のマニアの心も掴んでいる。

2度目のマイナーチェンジのポイントは

MINI クーパー(3ドア)MINI クーパー(3ドア)
とはいえ、やはり素のハッチバック(3ドア)はいい。筆者はクラシック・ミニ(×2台)のオーナーでもあったので、なおさらそう思うのかも知れないが、とにかくデザインが1番シンプルだからだ。R50から数えて3世代目に当たる現在のF56だが、今年2度目のマイナーチェンジを受け、顔回りほか若干、ディテールが改められた。

グリルの内側にボディ色を入れグリルレス化方向にデザインが改められたのは、今後(EV化?)への布石かもしれないが、オーバルのヘッドランプ(内側がブラックになった)の形が変わらないこともあり、『ミニ』らしい顔つきは保っている。前回のマイナーチェンジから採用されたユニオンジャック・パターンのテールランプはキャリーオーバーされている。

MINI クーパー(3ドア)MINI クーパー(3ドア)
インテリアではステアリングコラムに直付けされるディスプレイメーターの採用拡大、電気式パーキングブレーキの採用などがポイント。正直なところディテール、装備のすべての情報が頭に入っている訳ではないが、赤いエンジン始動スイッチを含むセンターコンソールのトグルスイッチ、丸型のセンターディスプレイなど、『ミニ』ならではのディテールに変わりがないのは嬉しい。

クラシックミニ時代のあの趣も

MINI クーパー(3ドア)MINI クーパー(3ドア)
爽快な走りも「ならでは」だ。というより、3気筒1498ccエンジン(136ps/220Nm)+7速DCTのパフォーマンスと1230kgのボディとのバランスが非常によく、思いのままに気持ちよく加速させられ、山道でも素直な荷重移動によって軽快な走りが楽しめる。

正確な記憶ではないが、ステアリングの操舵力が初代のR50レベルの重さに戻った気もするものの、山道での“ハンドルさばき”には何ら影響はない。試乗車のシート(クロス/レザレット ブラック・パール)のクロス部分の伸縮性のせいか、走行中に何度か座り直す必要があったのは、今まであまり記憶にないような気がした。

乗り味は基本的にスムースながら、低速時と高速クルージング中に他のクルマと較べると明らかに上下の揺れを強く感じるが、これはラバーコーンのクラシックミニ時代の、揺れて頭を天井にぶつけそうになったあの趣を今に伝える『ミニ』ならではの“味”というべきか。

MINI クーパー(3ドア)MINI クーパー(3ドア)

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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