コロナ禍でのマイカー利用機会…2割以上が「増えた」 JDパワー調べ

公共交通機関での移動(イメージ)
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J.D.パワージャパンは、コロナ流行前後でのカーライフや公共交通機関利用に関するアンケート調査結果を発表。2割以上がマイカーの利用機会が「増えた」と回答していることが明らかになった。

調査結果によると、「遠距離移動のための列車(新幹線などの特急列車)/飛行機/高速バス」を利用していた人はコロナ禍前が30%だったのに対し、コロナ流行後は16%と約半数に低下している。「レンタカー」は-5ポイント、「近距離移動のための列車/路線バス/タクシー」は-3ポイント、「自家用車」は+2ポイント。世代別ではシニア層で「遠距離移動のための列車(新幹線などの特急列車)/飛行機/高速バス」を利用した人が-21ポイントと大きく減少していることが分かった。

移動手段別の利用状況の変化を見てみると、「近距離移動のための列車/路線バス/タクシー」については「減った」が52%と過半数超え。各世代で半数前後の人が「減った」としており、通勤や通学に公共交通機関を利用する機会や外出の機会がコロナ流行前に比べて減ったことが確認できる。「遠距離移動のための列車(新幹線などの特急列車)/飛行機/高速バス」については、「減った」が75%。世代別に見ると、若年層、ミドル層、プレシニア層では7割前後、シニア層では8割を超える人が「減った」としており、旅行や出張、帰省などの機会がコロナ流行前に比べて減ったことが確認できる。

「レンタカー」は「減った」が59%、「増えた」が18%。「カーシェアリングサービス」は「減った」の35%に対し、「増えた」は28%。旅行での利用目的が多いレンタカーが減少傾向が大きく、日常使いでの需要が多いカーシェアリングサービスは、電車やバスの代わりに利用する層が一定数いることがうかがえる。

自家用車については、「増えた」が22%、「減った」が10%、「変わらない」が69%となった。世代別で見ると、若い世代ほど自家用車の利用が増えたとする割合が高く、若年層の3割が、コロナ流行前よりも自家用車の利用が増えたと回答している。

マイカー利用が増えた理由は、「密を避けるため」(62%)、「車で買い物や用事を済ますことが増えた」(51%)、「近場での車の移動が増えた」(34%)、「車がないと不便な場所へ行く機会が増えた」(22%)、「気分転換のため」(17%)の順。若年層では、「車がないと不便な場所へ行く機会が増えた」(30%)、 「気分転換のため」(22%)、 「ライフスタイルの変化」(21%)、「運転するのが楽しくなった」(20%)などが、他の世代よりも高く、若い世代を中心にコロナ禍で車の利用が進んでいることが見てとれる。

一方、マイカー利用が減った理由は、「自宅で過ごす時間が増えた」(63%)、「買い物や用事での外出の回数が減った」(56%)、「インターネットショッピング・通信販売の利用が増えた」(24%)、「運動不足解消や健康管理のため、徒歩や自転車を利用するようにしている」(12%)、「ガソリン代の節約」(11%)の順。以前よりインターネットショッピングや通販の利用を活用したり、自宅時間が増えたことで運動不足解消や健康管理のためにウォーキングや自転車を利用を取り入れるなど、コロナ禍での生活の工夫も見られた。

《纐纈敏也@DAYS》

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