経済的利益および循環型経済の観点から注目されるAPACのアルミニウムリサイクル

経済的利益および循環型経済の観点から注目されるAPACのアルミニウムリサイクル
経済的利益および循環型経済の観点から注目されるAPACのアルミニウムリサイクル全 3 枚

リサイクルされたアルミニウムスクラップは、スクラップを処理する再溶解炉を所有する生産者にとって大幅なコスト削減になります。これは、従来の一次製錬所から供給されるバージンメタルへの依存が低下し、生産の柔軟性が高まります。

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材料としてのアルミニウムは循環し、元々持っている特性を失うことなく無限にリサイクルすることができます。これからの経済は、使用済みのスクラップから生産段階での再利用(インハウスでのスクラップ)まで、スクラップを円滑に、そして効率的に処理することが求められるでしょう。アルミニウムは循環型経済の目標達成に貢献することができます。ボーキサイトなどの天然資源への負荷を削減し、エネルギー使用量をわずか5%に抑えCO2を削減するなど、リサイクル率を向上させるための政策は国によって様々です。

世界全体で、リサイクルは総一次アルミニウム生産の約20%を占めています。リサイクルされない80%を占める一次アルミニウムは、企業のカーボンフリー目標に関連した多くの商業的メリットによりリサイクルへと置き換わるため、今後5年から10年、そのシェアは低下していくでしょう。

2020年の報告によると、APAC地域では、二次アルミビレットは全需要の70%近くであり、その量は200万トンにもなります。ビルおよび建築分野では一次および二次ビレットが区別なく使用されています。この量は、再溶解製品が注目されることにより、大幅に増加しました。

おすすめ記事:GCC金属産業の見通し、2020年


《フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社》

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