凍った湖で「アイスタクシー」、メルセデスAMGが開催へ…最強のAクラスも用意

広さ33万7000平方m以上の凍った湖の上が舞台

メルセデスAMGの高性能モデルを用意

「S」バージョンは2.0ターボで最大出力421hp

滑りやすい路面で有効な「スリッパリー」モード

メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG A45 S 4MATIC+)
メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG A45 S 4MATIC+)全 11 枚

メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは10月25日、「AMGドライビングアカデミー」(AMG Driving Academy)の冬季講座「AMGウィンターエクスペリエンス」を、2022年1月からスウェーデンで開催すると発表した。

写真:メルセデスAMGドライビングアカデミー

広さ33万7000平方m以上の凍った湖の上が舞台

メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(AMGアイスタクシー)メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(AMGアイスタクシー)AMGドライビングアカデミーは、メルセデスAMG車の顧客を対象に、全世界で実施しているドライビングスクールだ。2007年から開始され、受講者の運転技術に応じて、さまざまなコースが設定される。ドイツのニュルブルクリンクやベルギーのスパフランコルシャンといった有名サーキットを走行できるプログラムも用意されている。

このAMGドライビングアカデミーが、冬季講座のAMGウィンターエクスペリエンスを2022年1月から、スウェーデン北部のアリエプローグで行う。広さ33万7000平方m以上という凍った湖の上の雪と氷の特設コースが舞台となる。

トレーニングセッションでは、レーシングドライバーやAMGブランドアンバサダーが、車両の取り扱いなどに関する質問に答えてくれる。技量に応じて、「ベーシック」、「ディスカバー」、「アドバンスド」、「プロ」、「マスターズ」などのコースが設けられる。

メルセデスAMGの高性能モデルを用意

メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG GT 63 S 4MATIC + 4ドアクーペ)メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG GT 63 S 4MATIC + 4ドアクーペ)用意される車両は、メルセデスAMG『GT 63 S 4MATIC + 4ドアクーペ』をはじめ、メルセデスAMG『C 63 Sクーペ』など。また、メルセデスAMG『A45 S 4MATIC+』や『CLA 45 S 4MATIC+』などが起用される。

両車は、メルセデスベンツ『Aクラス』と『CLAクラス』の頂点に位置する高性能グレードだ。新開発の2.0リットルターボエンジンを搭載する。メルセデスAMGによると、量産車向けの4気筒エンジンとしては、世界で最もパワフルという。新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、「M139型」と呼ばれる。排気量は1991cc。新設計のツインスクロールターボチャージャーは、低い回転域での最適なレスポンスと高回転域での高いパワー特性を兼ね備える。

これに加えて、タービンハウジングを、並行に配された2つの流路に分割し、排気流を別々にタービンに供給することを可能にした。その結果、低いエンジン回転数でも高いトルクが得られ、非常に優れたレスポンスを実現しているという。メルセデスAMG『GT』の4ドアクーペの4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジン同様、コンプレッサーとタービンのシャフトに、メルセデスAMGの4気筒ターボとして初めて、ローラーベアリング(ころ軸受)を採用した。

ローラーベアリングは、ターボチャージャー内の機械的摩擦を最小限に抑える効果を発揮する。これにより、ターボチャージャーはよりスピーディなレスポンスを可能にし、より速く16万9000rpmの最高回転数に到達するという。

M139型では、ターボチャージャーはエンジンとフロントのバルクヘッドの中間にレイアウトされた。メルセデスAMG の「35」シリーズのM260型と比較すると、シリンダーヘッドの向きは180度異なる。メルセデスAMGによると、低いボンネットデザインに配慮したためという。

ターボチャージャーの冷却には、油と水に加えて、空気が使用される。エアディフレクターとして設計されたエンジンカバーとボンネットの下にあるダクトを介して、ラジエータグリルからの風がターボチャージャーに当たるようデザインされた。

「S」バージョンは2.0ターボで最大出力421hp

メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG C 63 Sクーペ)メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」(メルセデスAMG C 63 Sクーペ)これらの新技術の導入により、M139型直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力387hp/6500rpm、最大トルク48.9kgm/4750~5000rpmを発生する。トランスミッションは8速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT 8G」、駆動方式は4WDの4MATICのAMGパフォーマンス仕様だ。0~100km/h加速4.0秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

さらなるパフォーマンスを求める顧客には、「S」バージョンが設定される。ターボのブースト圧が引き上げられた。これにより、M139型直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力421hp/6750rpm、最大トルク51kgm/5000~5250rpmを獲得する。標準バージョンに対して、パワーは34hp、トルクは2.1kgmの上乗せとなる。0~100km/h加速は3.9秒、最高速は270km/h(AMGドライバーズパッケージ)の性能を備えている。

滑りやすい路面で有効な「スリッパリー」モード

メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」メルセデスAMGドライビングアカデミー「AMGウィンターエクスペリエンス」電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を採用する。「スリッパリー」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」、「レース」の6種類の走行モードを切り替えることにより、エンジンやトランスミッションのレスポンスなどが変化する。スリッパリーモードは、滑りやすい路面状況に最適で、フラットなトルクカーブが特長。

ギアチェンジはスムーズに、より早いシフトアップが行われる。コンフォートモードは、快適で燃費重視の運転モードだ。サスペンションとステアリングは、快適性を重視した設定となり、エンジンのスタート/ストップシステムも作動する。

スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。エンジンのスタート/ストップシステムは非作動。スポーツ+モードでは、フル加速をサポートするモードだ。シフトダウン時には、レブマッチングが行われる。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる。レースはサーキット走行向けのモードになる、としている。

《森脇稔》

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