シビックSi 新型にレーサー、米ホンダのモータースポーツ部門が開発…SEMA 2021で発表へ

防音断熱材などを省いて軽量化を図りロールケージを組み込む

HPD製のアンダーボディスポイラーを装着

軽量ステアリングホイールやデータロガーを装備

ホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプ
ホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプ全 12 枚

ホンダの米国部門は10月26日、米国で11月2日に開幕するSEMAショー2021において、『HPDシビックSiレースカー』(Honda HPD Civic Si Race Car)のプロトタイプを初公開すると発表した。

防音断熱材などを省いて軽量化を図りロールケージを組み込む

HPDとは、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントの略。アメリカンホンダのモータースポーツ部門の名称だ。1993年に設立されたHPDは、ホンダの高性能レースプログラムを統括しており、インディカーやIMSA、オフロードレースまで、さまざまなモータースポーツをサポートする製品を提供している。

SEMAショー2021で初公開される予定のHPDシビックSiレースカーは、新型『シビックSi』をベースにしたレーシングカーだ。HPDは、ターボ付きエンジンと6速MTを搭載した新型シビックSiベースの新しいレーシングカーのプロトタイプをデビューさせる。 HPDのエンジニアによって設計、開発、テストされたHPDシビックSiレースカーは、HPDが持つ幅広い市販車とレーシングカーのエンジニアリングに関するノウハウが活用されている。

HPDシビックSiレースカーは、SRO TCアメリカ、アマチュアツーリングカーシリーズ、クラブレースなどへの参戦を想定している。ホワイトボディから組み上げられるレースカーは、サンルーフ、防音断熱材、アンダーボディコーティングなどを省いて軽量化を図り、ロールケージを組み込んだ。その後、HPD製やその他のブランドのパーツ、安全装備を追加して、レーシングカーに仕立てられる。ホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプ

HPD製のアンダーボディスポイラーを装着

SEMAショー2021で初公開される予定の車両には、フロント、サイド、リアにHPD製のアンダーボディスポイラーを装着する。大型リアウイングはAPR製だ。ロールケージと、バンパーに取り付けられたブレーキ冷却ダクトはHPD製とした。

足回りは、ビルシュタイン/HPD製の倒立ダブルアジャスタブルダンパー、アイバッハ製のレースコイルスプリング、HPD製のキャスターインサート付きフロントキャンバープレート、SPC/HPD製のキャンバー調整可能なリアアッパーアーム、RV6/HPD製のリアトゥアジャストアームで強化している。

17インチホイールはMomo製の「エトナ」で、ピレリ製の245サイズの「DHH」レーシングスリックタイヤを組み合わせた。ブレーキはウィルウッド製で、キャリパーは6ピストンの軽量仕様、ローターは2ピースのフローティング仕様だ。レーシングブレーキパッド、HPDのステンレス製ブレーキホースも採用した。ホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプホンダ HPD シビック Si レースカーのプロトタイプ

軽量ステアリングホイールやデータロガーを装備

パフォーマンスが調整されたレース仕様のECUを搭載する。大容量アルミ製ラジエーター、クスコ/HPD製のレーシングLSD、Borla/HPD製のターボバックデュアルアウトレットエキゾーストを、パワートレインに追加した。

インテリアは、HPD製の運転席&助手席フットレストとオプションの助手席を装備した。クイックリリース機能付きの軽量アルミ製ステアリングホイール、HPDシートマウント付きレーシングシート、6点レーシングハーネス、車載消火システムはOMP製を装備した。レーシングウィンドウネットは、IOポート製とした。

ディスプレイ関連では、AiM テクノロジー製のMXPメインディスプレイ、Motec製のC125センターダッシュデータロガーを装備している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 軽キャン人気継続も新型キャブコン登場で話題…キャンピングカーランキング 5月
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る