雪対策コスト軽減、トヨタ JPN TAXI向けオールシーズンタイヤ発売

タクシーツーリング A/S
タクシーツーリング A/S全 2 枚

横浜ゴムはトヨタ『JPN TAXI』向けオールシーズンタイヤ「タクシーツーリング A/S」の国内本格販売を11月1日より開始する。

近年、都市部では大雪による事故が社会問題化したことを背景にハイヤー・タクシーへの冬用タイヤの装着ルールが厳格化。事業者にとって、スタッドレスタイヤの購入やシーズンごとの交換、夏タイヤの保管など、タイヤに関わる手間やコストの増加が課題となっている。オールシーズンタイヤはドライ・ウェット路面から冬の突然の降雪による雪道まで1年を通じて使用できるため、こうした課題の解決に貢献できる。そこで横浜ゴムは東京の大手タクシー会社・国際自動車と約2年をかけてタクシーツーリング A/Sを共同開発してきた。

タクシーツーリング A/Sはオールシーズンタイヤとしての雪上性能、ウェット性能、ドライ性能を確保しながら、タクシー用タイヤに求められる耐摩耗性能の向上を追求した。トレッドパターンには横浜ゴムの高度なグルーブ・サイプ技術を投入し、イン側はウェット性能、センター部は雪上性能、アウト側はドライ性能を発揮する専用の非対称パターンを開発。さらに「5ピッチ・バリエーション」が優れた静粛性を発揮する。

コンパウンドは、マイクロシリカの配合および末端変性ポリマーと複数のポリマーの最適配合により、雪上性能とウェット性能を高次元で両立させながら燃費性能にも配慮した。また、プロファイルを正方形化することで接地面積を最大化。乗員数や荷物の量で荷重が変化しても均一な接地圧を保持し偏摩耗を抑制する。

サイドウォールには、サマータイヤよりも積雪路を走行できる証である「M+S(マッド&スノー)」規格のマークを打刻。加えて国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件にも適合し、欧州で冬用タイヤとして認証された証である「スノーフレークマーク」が打刻されている。同商品は高速道路の冬用タイヤ規制時にも対応する。

発売サイズは185/65R15 88Hの1サイズで、価格はオープンプライス。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る