ハマー EV をカスタム、ルーフにテントも装着可能…SEMA 2021で発表へ

画面上の仮想補助スイッチでオフロード照明やウインチを制御

3モーター仕様は最大出力1000hp

1回の充電での航続は最大563km

GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車
GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車全 13 枚

GMのGMCブランドは、11月2日(日本時間11月3日深夜1時)に開幕するSEMAショー2021において、『ハマーEV』(GMC HUMMER EV)のカスタマイズパーツを初公開する。

◆画面上の仮想補助スイッチでオフロード照明やウインチを制御

ハマーEV向けのカスタマイズパーツは、車両と並行して開発され、およそ200アイテムがそろう。牽引フック、フードデカール、エンブレム、ホイールなどが用意された。一部パーツは、パフォーマンスレッドやテックブロンズなどの色で仕上げることも可能だ。

ハードパワーリトラクタブルトノカバー、オフロードリカバリーキット、50インチのルーフマウントオフロードライトバー、フロントオフロード補助ライト、一体設計のアシストステップ付きロッカープロテクター、荷台の垂直スペアタイヤキャリアが設定される。

ハマーEVのフロントフード下の「eTrunk」には、スカイパネル収納トレイセットが装備できる。スカイパネルは、ルーフから取り外して、オープン走行を可能にするアイテムだ。ルーフにはベースキャリアを介して、テントを取り付けることもできる。

ドライバーインフォメーションセンターに表示される仮想補助スイッチを通じて、一部の純正アクセサリーを操作できる。例えば、オフロード照明やウインチなどのアクセサリーを、画面上の仮想補助スイッチで制御することが可能だ。

GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車

◆3モーター仕様は最大出力1000hp

米国仕様のハマーEVには、4タイプが用意される。このうち2021年秋、最初に発売されるのが、エディション1だ。エディション1に続いて、2022年秋に発売予定なのが「3X」、2023年春に発売予定なのが「2X」、2024年春に発売予定なのが「2」となる。

4タイプのハマーEVの中で、最も強力なのが、エディション1だ。エディション1には、3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

Watts to Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより「カウントダウン」の感覚をドライバーに伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車GMC ハマーEV のカスタマイズパーツ装着車

◆1回の充電での航続は最大563km

ハマーEVは、GMの新世代EVパワートレインの「アルティウム・ドライブ」をベースにしている。中でも、「アルティウム・バッテリー」は、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用した。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。アルティウム・バッテリーの蓄電容量は、50~200kWhと幅広い。

ハマーEVの場合、航続が最も長いのは、エディション1となる。エディション1の予想航続は、最大563km。3Xと2Xは予想航続が最大483km、2は予想航続が最大402kmとなる。

エディション1のバッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力350kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、160km走行分のバッテリー容量を、およそ10分で充電することができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る