世界に1台のジャガー E-PACE、英国伝統のジャケットがモチーフ

世界最初のハリントンジャケットのバラクータ「G9」に着想

PHVシステム全体で309psのパワー

EVモードは最大55km

急速充電ではバッテリー容量の8割を30分で充電可能

ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」
ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」全 8 枚

ジャガーカーズは11月5日、英国のブランド「バラクータ」と協力して、ジャガー『E-PACE』(Jaguar E-PACE)の特別車『バラクータE-PACE』を英国で発表した。

世界最初のハリントンジャケットのバラクータ「G9」に着想

ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」

両ブランドともに、英国の老舗という共通点がある。ジャガーカーズは1935年、英国コベントリーに設立された。一方、バラクータは1937年、英国マンチェスターで立ち上げられた。バラクータの「G9ジャケット」は世界最初のハリントンジャケットとして知られている。

英国の両ブランドは今回、デザインと将来のトレンドを探るために、力を合わせた。ジャガーはE-PACEのワンオフモデル、バラクータE-PACEを開発。バラクータは、「ジャガーG9バラクータ」と命名されたG9ジャケットを手がけた。

ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」ジャガー E-PACE のワンオフモデル、「バラクータ E-PACE」

ジャガーE-PACEのワンオフモデル、バラクータE-PACEは、クラシックな「G9」ジャケットにインスパイアされたオーダーメイドのジャガーだ。ボディカラーは、特注の「ニュートロ」で塗装された。ドアトリムと荷室フロアには、バラクータのG9ジャケットと同じタータンチェックをあしらった。タータンチェックはルーフにも配されている。さらに、バラクータの紋章が刺繍されたヘッドレスト、リアクォーターウィンドウのバラクータのロゴ、バラクータのエンブレムが描かれたパドルランプを装備している。

PHVシステム全体で309psのパワー

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バラクータE-PACEは、プラグインハイブリッド車の「P300e」グレードがベースだ。PHVシステムのエンジンは、1.5リットル直列3気筒ガソリン「インジニウム」ユニットが、最大出力200ps、最大トルク28.5kgmを発生し、前輪を駆動する。

この3気筒エンジンは、4気筒エンジンよりも33kg軽い。低摩擦で強力な性能と洗練さを実現し、優れた効率と燃費に貢献する。エキゾーストマニホールドはアルミ製シリンダーヘッドに組み込まれているため、ウォームアップ時間が短縮された。排気ポートからターボチャージャーのタービンホイールまでの距離も最小限に抑えられ、レスポンスを引き上げている。

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最大出力109ps、最大トルク26.5kgmの電気モーターは、「エレクトリック・リア・アクスル・ドライブ(ERAD)」と呼ばれるリアアクスルに組み込まれ、後輪を駆動する。PHVシステム全体では309psのパワーと55.1kgmのトルクを獲得し、0~100km/h加速6.5秒、最高速216km/hの性能を発揮する。

EVモードは最大55km

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トランスミッションは8速AT。3気筒エンジンの出力とトルクに合わせて、エレクトリック・リア・アクスル・ドライブ(ERAD)とスムーズに連携するように設計された。

後席の下には、蓄電容量15kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。バッテリーは84個のセルで構成されており、各12個の50Ahモジュール7個に分けられている。EVモードでは、最大55kmをゼロエミッション走行することが可能だ。ジャガーカーズによると、英国の1日当たりの平均走行距離の30.2kmを、無充電で走行できるという。

ジャガー E-PACE のPHVジャガー E-PACE のPHV

このEVモードの効果もあって、燃費50km/リットル、CO2排出量44g/km(WLTPサイクル)の優れた環境性能を可能にした。また、「ベルト・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(BISG)」を搭載する。一定の速度を下回るとエンジンを停止させて、減速中のエネルギーを蓄電し、そのエネルギーを動力として活用する。

急速充電ではバッテリー容量の8割を30分で充電可能

ジャガー E-PACE のPHVジャガー E-PACE のPHV

走行モードは、EVモード、「ハイブリッドモード」、「アテインモード」の3種類から選択できる。「ハイブリッドモード」は、状況に合わせて最適なパフォーマンスと効率的なドライビングができるよう、エンジンとモーターを自動的に切り替えて走行する。バッテリー残量が0%と表示されている場合でも、車両が全輪駆動を必要とする場合に備えて、約20%の電力を残す設定とした。

「アテインモード」では、エンジンを主動力源として使用し、バッテリー残量85%を維持、または85%となるよう充電する。112km/hで走行した場合、約90分間でバッテリー残量は85%に到達する。

P300eグレードでは、「モード3」充電ケーブルが使用可能だ。出力7kWのAC家庭用充電ボックスや、AC公共充電ステーションに接続できる。これにより、1時間24分でバッテリーの80%の容量を充電できる。さらに、出力32kWのDC急速充電では、バッテリー容量の80%を、およそ30分で充電することが可能、としている。

《森脇稔》

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