VW ティグアン 改良新型に220mm長い「オールスペース」…欧州発売

リアクォーターウインドウ周辺が専用デザインに

新デザインのグリルやヘッドライトで表情一新

2列シートの5名乗りと3列シートの7名乗り

フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型
フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型全 16 枚

フォルクスワーゲンは11月11日、改良新型『ティグアンオールスペース』(Volkswagen Tiguan Allspace)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、3万6900ユーロ(約480万円)だ。

リアクォーターウインドウ周辺が専用デザインに

フォルクスワーゲンは2017年1月、デトロイトモーターショー2017において、ティグアン オールスペースを初公開した。ティグアン オールスペースは、フォルクスワーゲンの主力SUV、『ティグアン』から派生したロングホイールベース車。米国市場に導入された現行ティグアンはすべて、このロングホイールベース車だ。

現行ティグアンに対して、ホイールベースを110mm延長し、リアクォーターウインドウ周辺を専用デザインとした。ロングホイールベースの採用によって、荷室容量も拡大している。全長は220mm長い。

ティグアンは2007年の発売以来、600万台以上が販売されており、世界市場で最も売れているSUVのひとつになった。この成功の主な要因が、ロングホイールベースバージョン、ティグアンオールスペースの2017年の発売だ。2017年の発売から2021年3月末まで、世界中で約150万台のロングホイールベース仕様車が販売されてきた。フォルクスワーゲンによると、これまでに生産された現行ティグアンの55%がロングホイールベース車になるという。フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型

新デザインのグリルやヘッドライトで表情一新

現行ティグアンは2020年秋、初の大幅改良を受けて、改良新型が欧州で発表された。同様の改良がティグアンオールスペースにも施された。

エクステリアは、フロント部分を新設計した。フロントには、独立したラジエーターグリルと新しいシグネチャーライトを採用する。新デザインのフォルクスワーゲンエンブレムと、フロントグリルのライトストリップも装備した。ティグアンオールスペースとしては初めて、「IQ.LIGHT」と呼ばれるLEDマトリックスヘッドライトがオプションで選択できる。LEDウインカーには、「スイープ」と呼ばれるインジケーター機能が加わった。

最新の先進運転支援システム(ADAS)の「IQ.DRIVE」として、部分自動運転を可能にする「トラベルアシスト」を設定する。システムは0~210km/hまでの範囲で、ステアリングやブレーキ、アクセルの操作をサポートする。トラベルアシストには「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や「レーンアシスト」が備わる。

欧州仕様車のパワートレインは、ガソリンターボの「TSI」エンジンが3種類、ディーゼルターボの「TDI」エンジンが2種類の合計5ユニット。7速デュアルクラッチトランスミッションや、4WDの「4MOTION」も選べる。フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型

2列シートの5名乗りと3列シートの7名乗り

幅広いオンラインサービスにつながる新しいインフォテインメントシステムとして、新世代の「MIB3」を搭載する。 SIMカードの「eSIM」が組み込まれたオンライン接続ユニット「OCU」を使用すると、ユーザーは「We Connect」や「We Connect Plus」のオンラインサービスが利用できる。

グレードに応じて、MIB3インフォテインメントシステムは、自然言語による音声制御、ストリーミングサービスへのアクセス、「フォルクスワーゲンID」によるクラウドベースのパーソナライズなどの機能が利用できる。Apple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」向けの「App-ConnectWireless」を通じて、アプリをワイヤレスで統合できるようになった。

標準の3ゾーンオートエアコンの空調、暖房、換気機能は、センターコンソールの新しいデジタルモジュールによって操作する。ダイヤル式のノブとボタンは、タッチパネルとスライダーに置き換えられた。フルカラーのヘッドアップディスプレイを選択することも可能。ドライバーの視界に速度、進行方向、各種警告などの情報を投影する。

2列シートの5名乗りの場合、荷室容量は760~1920リットル。3列シートの7名乗りは、荷室容量が700~1755リットルとなる。オプションのサードシートは、2列目シートと同じように折りたたむことができ、荷室のフロアに収まる設計とした、としている。フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型フォルクスワーゲン・ティグアン・オールスペース 改良新型

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る