BMW M5 に635馬力の「CS」、MotoGP予選最速ライダーが獲得…Mアワード

2021年のMotoGPで5回ポールポジションを獲得したクアルタラロ選手

0-100km/h加速3.0秒で最高速は305km/h

専用のゴールドブロンズ仕上げの外装

カーボン製パーツの装着でおよそ70kg軽量化

後席は独立2名がけのバケットタイプに

BMW M5 CS を獲得した「MotoGP」の年間予選最速ライダー、ファビオ・クアルタラロ選手
BMW M5 CS を獲得した「MotoGP」の年間予選最速ライダー、ファビオ・クアルタラロ選手全 18 枚

BMWは11月13日、二輪レース世界最高峰の「MotoGP」の2021年シーズンにおいて、年間予選最速ライダーとなったファビオ・クアルタラロ選手に、『M5 CS』(BMW M5 CS)を贈呈した、と発表した。

2021年のMotoGPで5回ポールポジションを獲得したクアルタラロ選手

BMWは2003年から「BMW Mアワード」として、MotoGPの年間予選最速者を表彰してきた。前回の2020年シーズンは『M2 CS』を、MotoGPで2020年の年間予選最速ライダーとなったファビオ・クアルタラロ選手に贈呈した。クアルタラロ選手は2013~2019年、7年連続でBMW Mアワードを受賞していたマルク・マルケス選手の連勝記録に終止符を打った。

ファビオ・クアルタラロ選手は、2021年シーズンのMotoGPにおいて、5回ポールポジションを獲得した。これは、ライバルの誰よりも多い回数。同選手は、BMW Mアワードで合計318ポイントを獲得し、ライバル選手を15ポイント引き離した。同選手のBMW Mアワード受賞は、2年連続となる。

ファビオ・クアルタラロ選手は、「2020年のBMWMアワードで獲得したM2 CSを運転するのは、本当に楽しい。2021年のBMWMアワードが、M5 CSと発表されてから、その存在が気になっていた」とコメントしている。

0-100km/h加速3.0秒で最高速は305km/h

M5 CSの4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは強化されており、最大出力は635hp/6000rpmを獲得する。これは、ベース車両の『M5コンペティション』に対して、10hpの上乗せだ。最大トルクは76.5kgm/1800~5950rpmに据え置かれた。

BMWによると、 M5 CSはBMWMの歴史の中で、最もパワフルになるという。「ドライブロジック」を備えた8速「Mステップトロニック」トランスミッションと、「M xDrive」4WDシステムを組み合わせた。M xDriveは、後輪駆動の2WDモードが選択できる。

サスペンションは、前後のスプリングとダンパーを専用チューニングした。タイヤはサーキット走行も視野に入れたピレリ「Pゼロコルサ」が標準で、サイズはフロントが275/35R20、リアが285/35R20とした。

動力性能は、0~100km/h加速が3.0秒で、0~200km/h加速が10.3秒。最高速は、305km/h(リミッター作動)となる。0~100km/h加速は、ベース車両のM5コンペティションの3.3秒に対して、0.3秒速い。

専用のゴールドブロンズ仕上げの外装

外観は、キドニーグリルサラウンド、キドニーグリルの「M5 CS」バッジ、フロントフェンダーのMプレート、トランクリッドエンブレム、20インチのYスポークデザインの鍛造Mアルミホイールを、ゴールドブロンズで仕上げた。ドアシルフィニッシャーには、照明付きのM5 CSプレートが付く。

BMWレーザーヘッドライトのL字型ライト部分は、ロービーム、ハイビーム、ウェルカムライトをオンにすると、イエローで点灯する。これは、GTレーシングカーを連想させるものだという。

ボディカラーには、ブランドハッチグレーメタリックなどを設定した。「BMWインディビジュアル」のマットペイント仕上げとして、フローズンブランドハッチグレーメタリックとフローズンディープグリーンメタリックも選択できる。

カーボン製パーツの装着でおよそ70kg軽量化

M5 CSは、ボンネットをカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)に変更するなどして、ベース車両のM5コンペティションに対して、約70kgの軽量化を達成する。

ボンネット、フロントリップスポイラー、ドアミラーカバー、リアスポイラー、リアディフューザー、Mパワーエンジンコンパートメントカバー、インテークサイレンサーはカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)製だ。一部には、カーボン独特のパターンが見える演出を施している。

4本のテールパイプを備えたステンレス製スポーツエキゾーストシステムと、赤く塗装されたキャリパー(オプションでゴールドを用意)が特徴のMカーボンセラミックブレーキが標準装備される。

後席は独立2名がけのバケットタイプに

インテリアは、前席に軽量なMカーボンシートを採用する。後席は独立2名がけのバケットタイプに変更した。ブラックのメリノレザーには、ムジェロレッドのステッチがアクセントに配される。フロントシート一体型のヘッドレストは、M5のロゴとドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのコースレイアウトがあしらわれた。

Mアルカンターラステアリングホイールは、0時の位置に赤いステッチが入る。パドルシフトはカーボンファイバー製で、ステアリングホイールのスポークはブラッククローム仕上げとした。

前席のセンターコンソールのアームレストは、軽量カバーに置き換えられた。ブラックメリノレザーには、赤いダブルステッチを使う。インストルメントパネルの「CS」エンブレムと後席のバケットスタイルのシートの間には、赤いアクセントを使用した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る