ホンダは11月19日、船外機の世界累計生産200万台達成とともに、電動推進機の次世代コンセプトモデルを発表した。
ホンダのマリン事業は、創業者である本田宗一郎の「水上を走るもの、水を汚すべからず」という信念の下、2ストロークエンジンが主流だった1960年代の船外機市場に環境負荷の低い4ストローク船外機『GB30』を投入。現在の4ストローク船外機市場の礎を築いた。
ホンダの船外機は、浜松製作所(静岡県浜松市)にて1964年7月より生産を開始。2001年10月には船外機専用工場として細江船外機工場(静岡県浜松市)を開設した。2015年からは中国にあるホンダパワープロダクツチャイナにて小型船外機の生産を開始。そして今年、世界累計生産台数200万台を達成した。
現在、細江船外機工場で8馬力から250馬力までの小・中・大型モデルを生産し、ホンダパワープロダクツチャイナで2馬力から6馬力までの小型モデルを生産。日本を含めた59か国に各国・地域のニーズに合わせた製品を供給している。
今回発表した電動推進機のコンセプトモデルは、「2050年にホンダの関わるすべての製品と企業活動を通じてカーボンニュートラルを目指す」という目標実現に向けた、次世代のクリーンな船外機の提案。電動によりゼロエミッションであるだけでなく、低騒音、低振動、発進時からの高トルクなどの特徴を持つ。電力源には着脱式可搬バッテリー「ホンダ モバイルパワーパック」を採用。これにより、陸のモビリティだけでなく、海のモビリティでもカーボンニュートラルの実現に取り組んでいく。
ホンダは11月18日に静岡県浜松市の細江船外機工場で、船外機の事業説明会を開き、交換式バッテリーとモーターの組み合わせによる電動式の次世代型船外機のコンセプトモデルを初……