VW唯一のオープン、Tロック カブリオレ に改良新型…2022年春欧州発売へ

フォルクスワーゲン Tロック・カブリオレ 改良新型
フォルクスワーゲン Tロック・カブリオレ 改良新型全 16 枚

フォルクスワーゲンは2022年春、改良新型『Tロックカブリオレ』(Volkswagen T-Roc Cabriolet)を欧州市場で発売する。11月17日、フォルクスワーゲンが発表した。

◆約9秒で開閉できる電動ソフトトップ

『Tロック』のオープン版が、Tロックカブリオレだ。フォルクスワーゲンブランドの現行ラインナップでは、唯一のカブリオレとなる。改良新型では、これまで以上に楽しさや自由、人生への情熱を駆り立てることを目指したという。

改良新型は、オープントップのクロスオーバー車として、SUVの堅牢性とコンバーチブルの楽しさを融合させた、と自負する。スイッチ操作によって、およそ9秒で開閉できる電動式の3層ファブリックソフトトップを標準装備した。このオープントップの4シーター車には、「スタイル」と「R-ライン」が用意される。

ドイツ本国仕様のパワートレインは、1.0リットル直列3気筒ガソリンターボ「TSI」(最大出力110ps)と、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボTSI(最大出力150ps)だ。トランスミッションは6速MTを基本に、7速デュアルクラッチを設定している。

フォルクスワーゲン Tロック・カブリオレ 改良新型フォルクスワーゲン Tロック・カブリオレ 改良新型

◆新デザインのグリルやバンパーを採用

新デザインのLEDヘッドライトとダークテールライトを標準装備する。「LEDマトリックスヘッドライト」と照明付きグリルストリップを備えた「IQ LIGHT」、シーケンシャルウインカーを備えた新デザインのテールライトは、オプションで用意された。

フロントは、バンパーやグリルが新デザインだ。グリルの中央には、シルバーの太い横バーが配される。バンパー左右のLEDデイタイムランニングライトも新デザイン。バンパー内のグリルには、シルバーのメッキトリムが配された。アンダーガードも新デザインになる。リアはバンパーやテールランプを中心に、デザインが見直された。Rラインは、グリルやバンパーが専用デザインになる。

インテリアは、ダッシュボードにフォームで裏打ちされた素材と独特のステッチを採用して、モダンで高品質な空間を狙った。空調の操作スイッチや空調ダクトは新デザインだ。インフォテインメントディスプレイはタブレットのようなデザイン。グレードに応じて、インフォテインメントディスプレイのサイズは8.0インチまたは9.2インチとなる。

ドライバー正面には、デジタルインストルメントクラスターを標準装備した。「デジタルコックピットプロ」として、最大10.25インチのディスプレイがオプションで選べる。標準装備のマルチファンクションステアリングホイールは、直感的な操作を可能にする新しいデザインとした。

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◆210km/hを上限に部分的な自動運転が可能に

最新の先進運転支援システム(ADAS)として、「フロントアシスト」と「レーンアシスト」を標準装備する。さらに、新たに「IQ.DRIVE」の「トラベルアシスト」と「プレディクティブクルーズコントロール」を採用した。トラベルアシストは、部分自動運転システムで、0~210km/hという幅広いスピード領域において、部分的な自動運転を可能にする。

210km/hを上限に、ドライバーのステアリング、ブレーキ、加速の各操作をアシストする。車両の制御システムは、車両のフロントのカメラからの信号とGPS、地図データを統合することにより、制限速度の情報、境界標識、ジャンクション、ラウンドアバウトを組み込むことができる。

第3世代の「モジュラーインフォテインメントツールキット(MIB3)」を採用した。これにより、さまざまなオンラインベースの機能やサービスが利用できる。例えば、「We Connect Plus」サービスは、標準パッケージの一部として、ヨーロッパでは1年間無料付帯する。これにより、自然言語によるオンライン音声コントロールやストリーミングサービスが利用できる。必要に応じて、Apple「CarPlay」やグーグル「AndroidAuto」を「App-Connect Wireless」を通じて、ワイヤレスで制御システムに統合することも可能、としている。

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《森脇稔》

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