係員が「お願いします」というと巨大な鉄の部品が動き出した。千葉都市モノレールの萩台車両基地で、ポイント(分岐レール、スイッチ)の作動の実演だ。きゅううん、ぶうん。金属同士の摩擦音か、若干の音を立てながら、意外と速く動く。がっこん、きゅるるる。モノレールの進路が変更された。
3600形&アーバンフライヤー0形で行く! モノレール車両基地見学ツアー
京成グループの京成トラベルサービスでは、京成電鉄・千葉都市モノレールの後援で、11月13・23日に「3600形&アーバンフライヤー0形で行く! モノレール車両基地見学ツアー」を開催した。廃車が進む京成3600型電車に乗り、千葉都市モノレールの萩台車両基地を見学するマイクロツーリズムだ。
千葉都市モノレールは、サフェージュ式というタイプのモノレールで、“レール”は四角い筒(箱)だ。四角い筒の中を台車が走り、筒の下部に開けられたスリットから車体を吊り下げるようになっている。分岐・合流ポイントでは上下逆のT字型パーツがスライド移動してスリットの位置を変更する。
3600形&アーバンフライヤー0形で行く! モノレール車両基地見学ツアーモノレールでも駅のホームからレールを間近に見ることはできるが、ホームの途中にポイントが設けられることはほぼないので、車両基地見学会はポイントをそばで見るまれなチャンスだ。しかも電車が来るのを待たずとも、こちらのリクエストで動かしてくれるのはなかなぜいたくだ。
3600形&アーバンフライヤー0形で行く! モノレール車両基地見学ツアー