新連載[サブウーファー導入]低音増強効果をゲット!…パワードサブウーファー

「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。全 8 枚
クルマの中で好きな音楽をより良い音で満喫したいと思ったとき、「サブウーファー」の導入も効果的な作戦の1つとして浮上する。当特集では、その理由から楽しみ方までを詳細に解説している。今回は「パワードサブウーファー」の選び方と使い方のコツを紹介する。

◆製品バリエーションは案外豊富! 手頃なモデルが良ければ、2万円前後からある!

ところで前回の記事の中で、「サブウーファー」には3タイプがあると説明した。「パワードサブウーファー」「ボックスサブウーファー」「ユニットサブウーファー」、この3つだ。で、「パワードサブウーファー」にも2タイプがあると説明した。1つが「省スペースタイプ」でもう1つが「ボックスタイプ」だ。なお今回は、「省スペースタイプ」の「パワードサブウーファー」について説明していく。

最初に、どのようなモデルがあるのかを見ていこう。なお「省スペースタイプ」というのはすなわち「小型・薄型」のモデルのことを指すのだが、各社からさまざまな製品がリリースされていて選択肢は案外多い。

では具体的に紹介していこう。ちなみに価格的には2万円くらいのモデルからある。例えば、ケンウッドのエントリーモデルである『KSC-SW11』の税抜価格がちょうど2万円だ。このクラスのモデルもけっしてあなどれない。上級モデルと比べて少々パワー的に見劣りする部分はあるが、上手に使えば質の良い低音をしっかり鳴らせる(使い方のコツは後述する)。

そして低価格帯の製品は、より小型に仕上げられている場合も多い。なおシート下に取り付けたいのであれば、選ぶ前にあらかじめ愛車のシート下の空きスペースの寸法を測定しておこう。そしてそのスペースに入るか否か、サイズをチェックしながら選んでいこう。

ちなみに、国産モデルは低価格な製品でも電源コードが付属していることが多く、その分取り付けコストを圧縮できる。製品選びの際には付属物もチェックすると賢く選べる。

「パワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WH500A)。

◆個性的なモデルも多々。海外ブランドのモデルにも注目!

一方カロッツェリアも、実勢価格が2万円くらいの製品(『TS-WX130DA』オープン価格)から用意している。そして同社は製品ラインナップがひと際豊富だ。

そして、他社にはない特徴的なモデルも擁している。特に個性的なのは、『TS-WH1000A』(税抜価格:5万円)と『TS-WH500A』(税抜価格:2万5000円)の2機種だ。これらは振動板を上下の両面に搭載していて、結果ボディの超薄型化に成功している。それでいて低音の質もなかなかに良好だ。ナチュラルに鳴りかつワイドレンジな低音を再生できる。シート下のクリアランスが狭い車種には特にお薦めだ。

なおカロッツェリアは、薄型ながらも大型の「パワードサブウーファー」もラインナップしている。つまりこれは「省スペースタイプ」と「ボックスタイプ」との中間的なモデルだ。で、当機の高さは97mmで一般的な薄型モデルと同等レベルに薄く作られている。しかしタテ×ヨコの長さは323mm×850mmで結構大きい。ゆえにトランクに搭載するしかないのだが、本体の上に荷物を載せられる。なので実質的な積載性への影響は最小限で済む。そして大きいがゆえに骨太な低音を再生可能だ。品名は『TS-WX70DA』で税抜価格は3万9000円だ。パワフルな低音を欲する向きは、当機もチェックしてみよう。

一方、海外ブランドの製品に目を向けると、低音の質にこだわったモデルが多くある。例えばフォーカルの『Ibus 20』は税抜価格は6万円で比較的に高額だが、それに見合うポテンシャルが確保されている。ボディの作りも堅牢で本体自体が共振する心配もなく、パワフルで本格的な低音を再生可能だ。それでいてサイズは344mm×250mm×72mmと特に大きいということはない。多くの車種でシート下に搭載可能だ。

「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。

◆設置の際の電源確保と「入力ゲイン」の設定が、良質な低音再生の鍵となる!

続いては、使い方のコツを紹介していこう。まずは取り付けに関することから。「パワードサブウーファー」の中には、取説を見ると電源確保はメインユニットの裏側等の適切な場所から分岐する方法が記載されているモデルもあるのだが、そうであっても他の配線方法を実行した方が音的に利点を発揮する。他の方法とは、メインバッテリーから直接引き込む「バッ直」だ。

低音再生には多くの電力が必要になる。振動板が大きく、それを確実に振動させる必要があるからだ。ゆえに電力は安定的に供給できた方が良い。しっかり電源を確保できるか否かは、音への影響が大きいのだ。

また車内のどこかから電源を引く場合、そこから電気を取り込んでいる他の電装品の動きにも影響が出かねない。「パワードサブウーファー」が多くの電力を消費するので、他の電装品への電源供給が不足する可能性が生じるからだ。そういったトラブルを回避するためにも「バッ直」は有効だ。

続いては、使用においてのコツを紹介していく。「パワードサブウーファー」にはリモコンが付属している場合が多く、それにて「パワードサブウーファー」の音量を任意に変えられるのだが、実をいうとボリュームを調整できる項目はもう1つある。それは「入力ゲイン」だ。こちらは最初に設定したら以降はそのままにしておくもので、設定方式は機種によって異なっている。バリアブルに設定できるものと2段階や3段階に切り替えるものとがある。で、この「入力ゲイン」を上げ過ぎてしまうと、リモコンのボリュームを上げたときに低音がすぐに歪んでしまう。それでは意味がない。

というわけなので、「入力ゲイン」の設定は慎重にシビアに行うべきだ。設定のコツは以下のとおりだ。メインユニットのボリュームを普段聴く中での最大値にしておき、リモコンのボリュームをマックスにしたときでも歪まないギリギリのところに設定する。これでOKだ。なお実際のゲイン設定はなかなかに難しいので、カーオーディオ・プロショップに任せると安心だ。

今回は以上だ。次回は「ボックスサブウーファー」の選び方や使い方のコツを解説する予定だ。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

賢く選んで&使って、最大の“低音増強効果”をゲット! 「サブウーファー」、導入のススメ 第3回 「パワードサブウーファー」

《太田祥三》

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