西九州新幹線のFGT実現可能性「議論を重ねたい」 国交相

2014年に登場したフリーゲージトレインの最新試験車両FGT9001~9004。西九州新幹線(武雄温泉~長崎)と在来線との直通を視野に開発が進められていたが、2018年7月に開発を断念。全線フル規格化の流れになったことから、当初の方針を翻された佐賀県が反発。以来、3年以上か経過しているが、出口は見えていない。
2014年に登場したフリーゲージトレインの最新試験車両FGT9001~9004。西九州新幹線(武雄温泉~長崎)と在来線との直通を視野に開発が進められていたが、2018年7月に開発を断念。全線フル規格化の流れになったことから、当初の方針を翻された佐賀県が反発。以来、3年以上か経過しているが、出口は見えていない。全 1 枚

斉藤鉄夫国土交通大臣は11月24日に開かれた定例会見で、11月22日に行なわれた西九州新幹線新鳥栖~武雄温泉間をめぐる佐賀県との「幅広い協議」について、記者の質問に答えた。

同区間はフル規格を推進する立場を採る国と、ミニ新幹線や軌間可変電車のフリーゲージトレイン(FGT)などを視野に在来線を維持する立場を採る佐賀県との間で協議が行なわれているが、5月31日に開かれた幅広い協議では国が従来の佐賀駅経由に加えて、佐賀空港経由、佐賀県北部経由の3ルートを提案していた。

佐賀県側はフル規格を前提にした提案に反発していたが、今回の協議では国から各ルートの整備効果に対する検証結果が示され、最も整備効果が高いルートは佐賀駅経由であるとされた。

対して佐賀県側は「納得できない」と反発。改めて200km/hで走行するFGTの実現可能性について議論を行なうよう求めた。

これについて斉藤大臣は「全国の新幹線ネットワークがつながることが、地方創生、また防災・減災等の観点から重要と考えており、九州地域、また西日本地域の未来にとってどのような整備のあり方が望ましいか、議論を積み重ねていきたいと思っています」と述べた上で、「今後議論を積み重ねていきたいと思っております」と含みを持たせた。

FGTの導入については技術的な問題に加えて山陽新幹線への乗入れも困難になるとして、2018年に与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム九州新幹線(西九州ルート)検討委員会が開発断念を表明。新鳥栖~武雄温泉間もフル規格建設の流れに傾きかけたが、佐賀県がFGT導入を前提にした着工条件を反故にするものとして激しく反発。これを受けて赤羽一嘉前国交相は「佐賀県の同意なしに環境影響調査の手続きに入ることはない」と表明していた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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