近鉄特急、走行中のドアにわずかな隙間 重大インシデントに認定

近鉄の21000系『アーバンライナーplus』。
近鉄の21000系『アーバンライナーplus』。全 1 枚

国土交通省外局の運輸安全委員会は11月25日、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線で発生した車両障害を重大インシデントに認定した。

近鉄の発表によると、11月23日、近鉄名古屋18時30分発大阪難波行きの特急(6両編成)が伊勢朝日駅(三重県朝日町)付近を走行中に、最後部1号車左側のドア1カ所が1cm程度開いていたという。乗客が転落する事故は発生していない。

Twitterの情報によると、当該車両は21000系『アーバンライナーPlus』のモ21600形の模様。21000系は1988年3月に『アーバンライナー』としてデビュー。2003~2005年には車体更新と車内設備改良工事が施され『アーバンライナーPlus』を名乗るようになったが、その際、モ21600形は大阪方4席分の座席撤去(喫煙室化)や屋根上クーラーの追加が行なわれている。この工事に伴なう欠車の補充として、2002年には21020系『アーバンライナーnext』2編成が新造されている。

近鉄では判明後に列車を停車させ、ドアを施錠。その後もすべてのドアを点検し、異常がないことを確認したとしており、同構造の車両195両について496枚すべてのドアの緊急点検を行ない異常がないことを確認している。今後は継続して入庫時の目視による注意監視を行ない、10日周期で目視点検や動作確認を行なうとしている。

なお、同様の重大インシデントは、2018年5月に西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線の普通列車で、2020年12月にJR西日本山口線の普通列車でも発生している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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