世界を駆け巡る“オミクロン株ショック”国内でも初の感染者確認[新聞ウォッチ]

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師走に入って今年もあと1か月足らず、何とか落ち着いたまま新しい年を迎えたいと思ったが、そんなに甘くはないようだ。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が、日本で初めて確認されたという。

きょうの各紙も「オミクロン株国内初確認」と、1面トップで報じているが、感染者はアフリカ南部のナミビアから入国したナミビア国籍の30歳代男性の外交官で、発熱症状があり、現在入院しているそうだ。

また、感染した男性の乗った航空便には70人が同乗。全員を「濃厚接触者」として、自宅などで14日間の待機を求めているが、現時点では陽性者は見つかっていないという。国内でも初の感染者が確認されたことを受け、「政府は、水際対策や国内での感染防止策をさらに強化する」とも、読売など伝えている。

一方で、金融市場ではオミクロン株感染拡大への警戒が一段と高まって、11月30日の東京株式市場で日経平均株価は前日比462円安の2万7821円で取引を終了。終値が2万8000円を下回るのは約2カ月ぶりのことである。さらに、米製薬大手モデルナの最高経営責任者(CEO)が、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビュー取材で、既存ワクチンの有効性が低いと発言したことも冷や水を浴びせられた格好だ。

また、先ほど終了したばかりの米株式市場でもダウ工業株30種平均が反落、前日比652ドル22セント安の3万4483ドル72セントとほぼ1カ月半ぶりの安値で終えた。世界の金融市場ではその正体がよくわからないまま、“オミクロン株ショック”が駆け巡っているようだ。

2021年12月1日付

●入国禁止「例外」厳格化、オミクロン株、国内初確認(読売・1面)

●立憲民主代表に泉氏、決選投票、共産連携見直す考え(読売・1面)

●新幹線乗る前も仕事はかどるスペース、JR東海、4駅で(朝日・6面)

●東証急落2万8000円割れ、オミクロン株「既存ワクチン効果低下」(朝日・7面)

●危険踏切なお2600か所、総務省、国交省に解消加速を勧告(日経・46面)

《福田俊之》

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