EVでもワクワクさせる!! 日産フューチャーズを開催…コンセプトカーも展示

日産フューチャーズ:日産 Chill-Out
日産フューチャーズ:日産 Chill-Out全 11 枚

日産は、日産グローバル本社ギャラリー(横浜市)にて12月2日から12月27日までの期間、「Nissan Futures」(日産フューチャーズ)というイベントを開催する。これは日産が描く電動化の最先端とともに、日産のチャレンジの歴史を振り返りながら、現在の技術、そして電動化の未来を体感できるものである。

日産フューチャーズは、過去、現在、未来の大きく3つのゾーンに分かれている。

Future Zone(未来ゾーン)は日産が目指す電動化の未来を、世界で初めて公開したものだ。そこにはコンセプトカー『Chill-Out』の実寸台モデルを展示。これは、先進安全技術を搭載し、ワクワクするようなドライビングとともに、使い勝手の良い快適な室内空間を実現する次世代のクロスオーバーEVで、『アリア』と同じく“CMF-EVプラットフォーム”を採用。モダンで流麗なデザインと高い快適性を両立しているという。また先般英国で発表した日産独自のEV生産ハブ、「EV36Zero」でコメントされたコンセプトカーがこのモデルである。

また、Concept Car Virtual Stageでは、日産が思い描く2030年の3台のコンセプトカーが登場し、記念撮影ができる。その3台とは、『Hang-Out(ハングアウト)』、『Max-Out(マックスアウト)』、『Surf-Out(サーフアウト)』と呼ばれるもので、それぞれターゲットが違っている。

ハングアウトは、広大でフラットなフロアにより、室内空間は常識を超え、自宅と仕事場にプラスして“第3の空間”を提供するマルチ・スポーツ・ユーティリティー・ビークルで、目的地に到着後は、映画館のようなシートで家族や友人と映画鑑賞ができるなど、新鮮な体験を提供することがコンセプトだ。関係者は、「個々人のスペースやいま暮らしているスペースなどのほかに、クルマがスペースになり、そこでみなさんが交流できるような場を作るようなクルマだ」とコメント。

次にマックスアウトは高い安定性と快適性で、これまでにない新しいドライビング体験を提供するオープンカーだ。コーナリング性能やステアリングの応答性を向上させることで、姿勢変化の少ない走りを実現し、人間の身体能力そのものが拡張されたかのような感動の走りと最高の体験を提供するとのこと。また、座席を変形させてフラットに格納することが可能なため、より広い室内空間を確保することができるという。「スポーティーでかなり低重心にデザインしたもので、エクストリームを求める方達に楽しんでもらいたい」と関係者。

最後にサーフアウトは、砂の上でも舗装路のように走行可能で、行きたい場所へどこまでも快適に走れる高い走破性を持つピックアップトラックのコンセプトカーだ。お客さまの冒険心を刺激するこのモデルは、目的地に到着した後も、電力源として使用したり、フラットで低い荷台を活用することで、様々な体験が広がるモデルである。「名前通りサーフィンに行ったり、アクティビティを求める人たちに向けて発信したコンセプトカーだ」と述べる。

Present Zone(現在ゾーン)は、アリアに搭載された電動化・知能化の最新技術やコネクテッドカーサービスをデモンストレーション。また、中国市場初のe-POWER搭載モデルとなる『e-POWERシルフィ』や、今後、e-POWER搭載予定の『エクストレイル(中国仕様)』、『キャシュカイ(欧州仕様)』などを展示。

そしてPast Zone(過去ゾーン)は、1947年に日産がEVの可能性を見出す原点となった『たま電気自動車』、2000年に日本で販売され、印象的なスタイルで、アメリカ映画や日本アニメにも登場した2人乗りの超小型EV『ハイパーミニ』、初代『リーフ』がある。

そのほかにもここでしか見られないものや、本邦初公開となるものも展示される予定である。「会社としての方向性を発表しており、そういった形で我々の会社のビジョンを発信していくことがこのイベントの大きな枠組み。日産のEVの今後の世界を見て欲しい」と日産関係者は語っていた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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