ドゥカティ『デザートX』新型…ハードなオフロード走行に対応

ウィンドスクリーンに一体化されたデュアルLEDデイタイムランニングライト

充分なストロークを備えたKYB製サスペンション

高解像度の5インチTFTカラーディスプレイ

ドゥカティ・デザートX 新型
ドゥカティ・デザートX 新型全 17 枚

ドゥカティは12月9日、「ドゥカティワールドプレミア2022」において、新型『デザートX』(Ducati DesertX)を発表した。

【写真】ドゥカティ・デザートX 新型(全17枚)

新型デザートXは、フロント21インチ、リア18インチのホイール、長いサスペンションストローク、250mmの最低地上高を備え、ハードなオフロード走行に対応するモデルだ。オフロード走行のために特別に設計された新しいフレームを採用。ダカール・ラリーの競技車両を彷彿とさせるデザインも特徴になる。

◆ウィンドスクリーンに一体化されたデュアルLEDデイタイムランニングライト

新型デザートXのスタイルは、ダカール・ラリーへのオマージュと、モダンなルック&フィールを組み合わせた。このアドベンチャーモデルは、オフロード走行で必要な堅牢性に焦点を当てて、ドゥカティ・スタイル・センターによってデザインされた。新型デザートXは、過去のエンデューロバイクに敬意を表している。それでいて、あらゆる要素は、どこから見ても現代的なモーターサイクルを開発するという目的に従って、ドゥカティによって再解釈されているという。

デュアルタイプのフルLEDデイタイムランニングライトは、内部構造が見えないように、ウィンドスクリーンに一体化された。その表面は、タッチパネルを連想させるものだ。このダブルフロントヘッドライトは、デイタイムランニングライトを備えた2つのツイン・ファンクション・ポリエリプソイダル(複合楕円形)モジュールを備えている。あらゆる地形を走行可能なモーターサイクルに重要な優れた視認性を確保するように設計されているという。

リアライトには、「ドゥカティブレーキライト」機能が組み込まれた。急ブレーキをかけると自動的にハザードランプが点滅して、モーターサイクルが急減速していることを後続車に警告する。

デザートXのオフロードキャラクターは、キャップがオフセットされた金属製の大容量燃料タンクによって強調された。ラジエーターからの熱気を下から排出しながら、サイドガード後方の見えない位置にエアダクトを配置することで、ライダーの快適性を追求する。標準装備されているアルミ製のカウルは、エンジンの大部分を覆い、バイクのフロントエリアとの視覚的な連続性を生み出しているという。

◆充分なストロークを備えたKYB製サスペンション

46mm径のKYB製フロントフォークは、230mmのストローク、コンプレッション、リバウンド、プリロードを調整することが可能。リアサスペンションにも、コンプレッション、リバウンド、プリロードを調整可能なKYB製のモノショックが装着された。アルミ製の両持ち式スイングアームを介して、220mmのストロークを確保している。

排気量937ccの「テスタストレッタ11°デスモ」エンジンの最新バージョンを搭載する。従来と比較して1.7kgの軽量化を達成した。オフロードでの挙動を最適化する新しいギア比も採用している。

ライディングモードには、6種類のモードがあり、そのうち2つはオフロード走行専用だ。スポーツ、ツーリング、アーバン、ウェットモードに加えて、エンデューロと新しいラリーモードが用意されている。

◆高解像度の5インチTFTカラーディスプレイ

オプションの「ドゥカティ・マルチメディア・システム」を統合可能な高解像度の5インチTFTカラーディスプレイが装備されている。メーターパネルは、縦方向に配置され、スタンディングポジションでも視認性を追求した。

このメーターパネルは、ライダーのスマートフォンとバイクをBluetooth経由で接続することが可能。ディスプレイに直接ルートを表示するターン・バイ・ターン式のナビゲーション(オプション)といった新しい機能を利用できる。このディスプレイは、2つのインフォモード(標準とラリー)を選択することも可能、としている。

《森脇稔》

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