日産、スペイン・バルセロナ工場の生産を終了…欧州最初の日本車の生産拠点

日産のスペイン・バルセロナ工場
日産のスペイン・バルセロナ工場全 3 枚

日産自動車(Nissan)の欧州部門は12月17日、スペイン・バルセロナ工場での生産を終了した、と発表した。

日産は1983年、スペイン・バルセロナ工場において、自動車の生産を開始した。ヨーロッパで製造された最初の日本車として、『パトロール』がラインオフ。同工場ではこれまでに、15車種、合計334万5000台が製造された。しかし、ここ数年のバルセロナ工場の生産台数は、フル生産時のおよそ25%まで低下していた。

バルセロナ工場の生産終了は、収益性を重視しながらコストを最適化することで、持続的な成長と安定的な収益の確保を目指す2023年度までの4か年計画の一環だ。日産はこの4か年計画において、不採算事業や余剰設備を整理し、事業の構造改革に取り組む。そのために、生産能力、グローバル商品ラインアップ、その他の経費などの最適化を図り、大幅に固定費を削減していく。

日産自動車は12月17日、スペイン・バルセロナ工場での生産を終了した。最終モデルとしてラインオフしたのは、ピックアップトラックの『ナバラ』だった。

なお日産は、スペイン・バルセロナ工場の売却を模索している。従業員の将来の雇用のために、バルセロナ工場の売却についての合意を目指す、としている。

《森脇稔》

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