シトロエン、シティコミューターEV『アミ』出展へ…CES 2022

フルEVの2シーター車がアミ

1回の充電での航続は最大70km

スマホがダッシュボードのメイン画面に

シトロエン・アミ
シトロエン・アミ全 20 枚

シトロエンは12月21日、小型シティコミューターEVの『アミ』(Citroen Ami)を2022年1月、米国ラスベガスで開催されるCES 2022に出展すると発表した。

◆フルEVの2シーター車がアミ

シトロエンはブランド誕生から100年間、大胆さと創造性をもって、誰でもアクセスできるモビリティを追求してきた。そして101年目となる2020年、ブランドの完全電動化への流れに従い、新たなモビリティとして、アミを発表した。「アミ」の車名は、1960~1970年代の小型大衆車に使われていたものだ。

アミは、現在の都市部の交通や環境問題に対するシトロエンの革新的な回答、と自負する。サービスや消費形態の面で、まったく新しい顧客体験を生み出すことを目指している。

アミはフルEVの2シーター車で、快適で安全性が高く、コンパクトで小回りが利き、さまざまなカスタマイズが可能だ。自動車の既成概念を覆すユニークな特長を備えたアーバンモビリティになるという。

シトロエン・アミシトロエン・アミ

◆1回の充電での航続は最大70km

アミは2名乗りの小型のシティコミューターEVだ。ボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられた。最小回転半径は3.6mと、取り回し性に優れる。シトロエンによると、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発したという。最新の一部シトロエン車に導入されている「エアバンプ」が装備され、車体を損傷から保護する。

新車として購入できるほか、例えば1年間の長期リース、1分、1時間、1日単位でのカーシェアリングなどにも利用できる。1分間の利用料金は、0.26ユーロとした。

EVパワートレインのモーターは、最大出力が8.2hpだ。バッテリーは蓄電容量5.5 kWhのリチウムイオンで、フロア下にレイアウトされる。1回の充電での航続は最大70kmだ。シトロエンによると、毎日の通勤やちょっとした外出など、都市部での移動に最適で、70kmの航続は、都市部のユーザーの1日の平均移動距離を上回るという。バッテリーの充電は、220Vソケットで、およそ3時間で完了する。

シトロエン・アミシトロエン・アミ

◆スマホがダッシュボードのメイン画面に

スマートフォンとの連携が強化されている。ドライバーは、航続、バッテリーの状態、充電の残り時間、メンテナンススケジューリングなど、車両に関する重要な情報に、いつでもスマートフォンからアクセスできる。

キャビンへのアクセスを容易にするために、運転席側には逆ヒンジ式のドアを採用した。車内に乗り込み、スマートフォンを専用の場所に置く。スマートフォンがダッシュボードのメイン画面になり、ナビゲーションや音楽にアクセスできる。

さらにアミは、「Free2Move」を使用したカーシェアリングや、月額19.99ユーロからの長期レンタルなど、ニーズに合わせて手頃な価格で利用できる。新しい顧客体験は、フランスの家電販売大手フナック・ダルティとのパートナーシップによって実現した。アミは、都市部での移動に自由と手軽さを与え、大人数での移動にも対応し、グローバルで全方位的なソリューションを提供することを目指す、としている。

シトロエン・アミシトロエン・アミ

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る