沖縄・北谷で低速電動カートによるカーシェアリング実証事業…観光地型MaaSの新モデル

北谷町フィッシャリーナ地区周辺の公道を走行中
北谷町フィッシャリーナ地区周辺の公道を走行中全 4 枚

北谷観光MaaS共同事業体は、ヤマハ発動機製の低速電動カートによるカーシェアリングの実証事業「美浜シェアカート」を2021年12月27日から2022年3月31日まで沖縄県北谷町で実施する。

美浜シェアカートは経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」に採択され、11月5日から開始した「北谷観光MaaSプロジェクト」のモビリティサービス第3弾。北谷町美浜エリアの公道(走行可能エリア内のみ)を低速電動カートで自由に運転・移動できる有料カーシェアリングサービスを提供する。国土交通省が推奨する「グリーンスローモビリティ」に準拠。普通運転免許があれば誰でも運転できる。

北谷観光MaaSプロジェクトでは、2021年3月より循環自動走行カート「美浜シャトルカート」(北谷タウンマネジメント&モビリティサービス)を開始している。これに走行可能エリアは限定されるが、ユーザーが自由に動ける美浜シェアカートを追加。カップルや家族連れ、シニア層など幅広いユーザーに北谷町西海岸リゾートにおける街散策クルーズというアクティビティを提案する。

美浜シェアカートで使用する低速電動カートは運転操作が簡単で気軽に利用できる。北谷トランジットセンターでの貸出手続きも簡単で、最大4時間まで必要な時間だけ借りることができる。また時速20km未満で走行するよう設定。乗り降りもしやすい底床設計で、小さな子どもや高齢者にも安全で快適に利用できる。定員は大人4名、料金は200円/10分。

今回の事業は、グリーンスローモビリティ仕様の低速電動カートを導入した有料カーシェアリングサービスを沖縄の人気観光地で展開するこれまでにない取り組み。これにより、観光地型MaaSの新しいモデルを確立する。さらには、次のフェーズとして、無人回送によって乗り捨てができるワンウェイ型シェアカーの実証と事業化を目指していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る