【シトロエン C4 / Ë-C4 ELECTRIC 新型】3つのパワートレインを用意、抜群の乗り心地を求めて

シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)
シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)全 18 枚

グループPSAジャパンは1月7日、シトロエンC4』とBEVの『Ë-C4 ELECTRIC』を発表、22日より販売を開始する。

【画像全18枚】

◆さらなる躍進の原動力に

シトロエンはSUVの分野で、すでに『C3 AIRCROSS SUV』と『C5 AIRCROSS SUV』を市場投入。2017年末のグローバルでの発売以来、それぞれ30万台超と20万台超を売り上げている。日本においても2013年以降、シトロエンブランドとして10年連続で販売記録を更新。そして、次なるステップとしてCセグメントハッチバック市場に復帰する。それがこの新型シトロエンC4とË-C4 ELECTRICである。

欧州でのコンパクトハッチバックマーケットはメインストリームのひとつであり、2019年のCセグメント市場全体のおよそ28%がハッチバックだ。日本においても同様に輸入車市場の31%がCセグメントで、そのうちの25%がハッチバックである。即ち競合の多い市場へ再びシトロエンが参入するわけだ。

その最大の特徴はガソリンとディーゼル、そしてBEVの3つのパワートレインが選べることだ。ディーゼルとBEVのË-C4 ELECTRICはSHINEグレードとし、ガソリンのSHINEと同じ内装トリムとなる。即ち、乗り味や機能、装備、ユーティリティなどは共通で、ユーザーのライフスタイル、使用状況、好みなどに応じて自由に選べる設定だ。

さて、この3つのパワートレインが選べるのは最新世代のコンパクトプラットフォーム CMP(Common Modular Platform)によるものだ。BセグメントおよびCセグメント専用の新しいプラットフォームは、ディメンジョンとパワーユニットのバリエーションに高い柔軟性を備えており、内燃機関とBEVを混流生産することも可能だ。C4とË-C4 ELECTRICでは、このCMPをロングホイールベース化して使用している。

シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)

日本では、以下のような仕様となる。

・Ë-C4 ELECTRIC(465万円):BEVとなり、最高出力100kW(136ps)、最大トルクは260Nmの高効率電動モーターと50kWの大容量リチウムイオンバッテリーパックを採用。なおドライブモードにより出力とトルクは調整され、前記出力はスポーツモードでの性能だ。航続距離はWLTCモードで405kmである。

充電は、自宅等では付属の充電ケーブルを使用するコンセントタイプ(200V3kW/満充電まで約18時間)、ウォールボックスタイプ(200V6kW/満充電まで約9時間)の普通充電に対応。急速充電はCHAdeMO規格(約80%充電に約50分、50km走行分約1.5時間)に対応している。

・C4 SHINE BlueHDi(345万円):1.5リットルディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力130ps、最大トルクは300Nmを発揮し、EURO6.3をクリアしたパワーユニットである。組み合わされるトランスミッションは8速ATだ。燃費はWLTCモードで22.6km/lを記録している。

・C4 FEEL/SHINE(290万円/325万円):搭載されるPureTech1.2リッターターボエンジンは130ps、230Nmの最高出力と最大トルクを発揮し、ディーゼル同様8速ATが組み合わされる。WLTCモードで17.7km/lの燃費性能だ。

◆もっとも心地よいCセグメント車に

C4とË-C4 ELECTRICの開発において最も注力したのは乗り心地といっても過言ではない。C5 AIRCROSS SUV 等にも採用されているPHC(Progressive Hydraulic Cushions)を全車に搭載。これで目指したのは、もっとも心地よいCセグメントの提供だ。

このPHCは、純メカニカルで信頼性に優れたダンパーで、通常のツインチューブダンパーの構造に第二のダンパーシリンダーが加わっている。このセカンダリーシリンダーには複数のポートが開けられており、サスペンションのストロークが進むとこのセカンダリーピストンがシリンダーに入り込み、ハイドローリックバンプストップとして作用。これにより、サスペンションが小さく細かく動く状況(車高が通常の高さから大きく外れない状況)や、サスペンションのストロークスピードが低い状況では、減衰力が低くおさえられるため、きわめてソフトでスムースな、いわゆる“ゆるフワ”な乗り心地を提供するという。

一方でサスペンションが大きく動く状況では、前述のセカンダリーピストンとシリンダーが産み出す減衰力で衝撃をスムースに吸収し、大きな凹凸でも底付き感のない懐の深いフィーリングを提供されるとのことだ

PHC(Progressive Hydraulic Cushions)PHC(Progressive Hydraulic Cushions)PHC(Progressive Hydraulic Cushions)PHC(Progressive Hydraulic Cushions)

その結果、シトロエンによると、
・”魔法の絨毯のような”極めてソフトな乗り心地
・余計なサスペンショントラベルを減らし、快適性の向上
・純機械的なメカニズムのため高い信頼性

を実現できたと胸を張る。

C4とË-C4 ELECTRICでは、フロントは圧側伸側の両方にセカンダリーダンパーによるハイドローリックストップを、リアは圧側のみに備え、またË-C4 ELECTRICでは、リアサスペンションのトーションビームに重量増による横方向の負荷に対応するためパナールロッドが追加されている。

◆大きなシートでさらに快適に

乗り心地といえば、シートも忘れてはならないC4とË-C4 ELECTRICにはアドバンストコンフォートシートが採用されている。たっぷりとしたサイズのシートは、身体をソフトに優しく包み込みつつ、確実に身体をサポートする。シトロエンによると、業界平均に対して非常に密度の高い独自の高密度フォームを採用し、またシート表皮中央部には15mm分の追加ウレタンレイヤーを重ねることで、座った瞬間の当たりの柔らかさとなじみの良さを向上させると同時に、運転時の快適性や健全な姿勢を維持する。SHINEでは運転席の高さとバックレスト角度の電動調整、フロントシート電動ランバーサポートとシートヒーターが備えられる。

シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)シトロエンË-C4 ELECTRIC(日本仕様とは異なる箇所があります)

そのほか、ラゲッジスペースは容量380リットル(VDA方式)で、リアシートを倒せば最大1250リットル(VDA方式)のスペースが生まれ、2ポジションのフロアボードや段差のないフラットなフロアなどで、荷物の積み下ろしもしやすくなっている。

シトロエン C4(日本仕様とは異なる箇所があります)シトロエン C4(日本仕様とは異なる箇所があります)

安全運転支援システムも充実しており、アクティブクルーズコントロール/レーンポジショニングアシストはもちろん、アクティブセーフティブレーキや二次的な衝突リスクを軽減するポストコリジョンセーフティブレーキ/ディスタントアラートなども装備されている。

シトロエン C4(日本仕様とは異なる箇所があります)シトロエン C4(日本仕様とは異なる箇所があります)

最後にボディサイズをお伝えしておく。全長×全幅×全高×ホイールベースは4375mm× 1800mm×1530mm×2665mmで、先代の4330mm×1790mm×1490mm×2610mmと少しずつ大きく高くなっており、全長が伸びた多くはホイールベース延長によるもので、室内長拡大に貢献しているようだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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