熊本でバス乗り放題、デジタル乗車券…公共交通DX 1月29日

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LINE Fukuokaは、熊本県のバス事業者5社で組織する共同経営推進室と協働し、1月29日「バス・電車 子ども無料(大人100円)の日」にLINE公式アカウント限定の1日乗り放題デジタル乗車券を提供すると発表した。

LINE Fukuokaでは、これまでにも「九州における移動のDX」として、西日本鉄道、福岡市地下鉄、mobby ride、SUNQパス運営委員会など、複数の交通事業者と積極的に協業を実施。LINEを用いた電車やバスの混雑情報の提供、デジタルきっぷミニアプリ、電動キックボードの実証実験など様々な取り組みを行う中で、利用者の分析と結果に合わせたコミュニケーションがもたらす効果が実証できるさらなる機会を模索していた。

共同経営推進室では、2019年の検討会発足以降、バス交通が担うべき役割を将来にわたって維持し、利便性・生産性を最大限向上させるため、会社間の垣根を超えて様々な検討と施策を実施している。今回、デジタル化推進の一環でLINE公式アカウント「熊本電車バス」を1月6日に開設。「バス利用者の増加と定着」のための利用者との接点の拡充施策としてLINE公式アカウントでのデジタル乗車券販売というかたちでの協働に至った。

LINE公式アカウント「熊本電車バス」は、バスの現在地の確認やデジタル乗車券の購入ができる、熊本県下の電車・バス共通のアカウントだ。1月29日の「バス・電車 子ども無料(大人100円)の日」では、限定の1日乗り放題デジタル乗車券を180円で購入でき、利用日当日は画面を運転士に見せるだけで簡単に乗・降車が可能だ。対象路線は熊本電鉄バス熊本バス熊本都市バス産交バス(一般路線バス、コミュニティバス)、熊本電鉄電車および熊本市電。当日は1乗車あたりの大人料金が100円のため、大人が2回以上乗車する場合は割安となる。また、友だち登録時に簡単なアンケートに答えると、イベント情報やダイヤ改正時の案内など、利用者に合った便利な情報を受け取ることができ、より快適に交通サービスを利用できるようになる。

昨今、コロナ禍の影響も受けて、地方公共交通機関の利用者の減少は事業者にとって大きな課題となっている。利用者に今後も安定して公共交通サービスを提供し続けるために、事業者がデータを活用して利用者の属性や利用状況の把握と分析を適切に行うことがますます重要視されている。今回は、乗車券のデジタル販売を通して取得した利用者データを元に、その属性や需要に合わせた利用後の継続的なコミュニケーションを行うことで利用者の増加や定着を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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