ポルシェ タイカン がギネス記録、標高差4843mを36時間以内で移動…ゼロエミッション

米国の鉱山の最下部地点に自走して到達

ヒルクライムの舞台のパイクスピークの頂上へ移動

タイカンよりもオフロードテイストを強調したクロスツーリモ

ポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジ
ポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジ全 18 枚

ポルシェは1月11日、EVの『タイカン・クロスツーリモ』(Porsche Taycan Cross Turismo)がギネス世界記録に認定された、と発表した。自動車でアクセスできる米国の標高の最低地点から、標高差約5kmの最高地点まで、2250km以上をゼロエミッションで36時間以内に移動することに成功している。

写真:ポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジ

◆米国の鉱山の最下部地点に自走して到達

このギネス世界記録は、EVがこれまでに達成した最大の高度差になるという。米国で最も標高が低い地点は、デスバレーのバッドウォーターベイシンだ。ニッケルと銅を採掘しているイーグルマイン鉱山に行くには、地下を進む必要がある。通常は専用の鉱山車両が傾斜のある道を下り、地下の深い場所へ移動している。

タイカン・クロスツーリスモは車高を上げて全輪駆動でオフロード走行できるため、イーグルマイン鉱山のトンネルに入ることができる車両の基準を満たしていた。これにより、タイカン・クロスツーリスモは車両に変更を加えることなく、標準装備のタイヤを履いた状態で、イーグルマイン鉱山に入ることができた。

厳格な安全トレーニングの後、タイカン・クロスツーリスモはイーグルマイン鉱山の発掘調査の最下部地点、海抜マイナス540.8mに、自走して到達することに成功している。

ポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジ

◆ヒルクライムの舞台のパイクスピークの頂上へ移動

続いてタイカン・クロスツーリスモは、コロラド州のパイクスピークの標高4302mの頂上を目指した。今年100回目となるパイクスピーク国際ヒルクライムの舞台として有名だ。

この移動は、これまでに経験した中で最も過酷なものとなった。米国の6つの州をまたぎ、海抜マイナス540.8m地点から、標高4302m地点まで、標高差4842.967mを駆け上がることになった。

パイクスピークの頂上付近では、麓と比較して酸素の濃度が40%減少した。気象条件によっては、パイクスピークの頂上への道路が閉鎖され、ギネス世界記録への道が閉ざされる可能性があることも脅威になったという。

ポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジポルシェ・タイカン・クロスツーリモ のギネスチャレンジ

◆タイカンよりもオフロードテイストを強調したクロスツーリモ

エクステリアは、2018年春のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカーの『ミッションEクロスツーリスモ』に従ってデザインされた。そのシルエットは、ポルシェのデザイナーが「フライライン」と呼ぶ、後方に向かって傾斜するルーフラインが特徴だ。

『タイカン』よりもオフロードテイストを強調したデザインを採用する。ホイールアーチトリムが追加されており、専用デザインの前後バンパーとサイドシルが装備された。「オフロードデザインパッケージ」の一部として、フロントバンパーとリアバンパーのコーナーとシルエンドに専用フラップが装着できる。これは、エクステリアを際立たせるだけでなく、飛び石からも車体を保護するという。

4ドアEVスポーツカーのタイカン同様に、800Vアーキテクチャーによるエレクトリックドライブを採用している。さらに、4WDとアダプティブエアサスペンションを備えた新しいシャシーが、オフロードでのダイナミクスを追求する。タイカン クロスツーリスモは、後席乗員のために47mm拡大したヘッドルームと、大型テールゲートから積み込み可能な1200リットル以上の荷室容量を備えている。

《森脇稔》

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