架空の公道レース、MFゴースト仕様のトヨタ GR 86…東京オートサロン2022に現る

MFGコンセプト:技術アドバイザー織戸選手に聞く
MFGコンセプト:技術アドバイザー織戸選手に聞く全 21 枚

MFゴースト』は『ヤングマガジン』(講談社)で連載中の公道レース漫画。作画しげの秀一とくればこれは間違いない内容だ。その世界観でチューニングされた現物の車両が『MFGコンセプト』だ。MFGコンセプト(ヤングマガジン)が東京オートサロン2022に出展した。

【画像全21枚】

MFゴーストは、自動運転などが普及した近未来、ガソリンエンジン車による公道レース「MFG」を舞台にした物語。主人公が駆る車両は「86GT」だ。MFGコンセプトは、この車両を実際に作ったらどうなるか。どんなパーツ、どんなセッティングになるのか、を追求するというもの。MFGのレギュレーションは、車重に応じたタイヤサイズ(幅)が作中では明確になっているが、それ以外の詳細は不明だ。だからといって、MFGコンセプトはなんでもありのチューニングをしているわけではない。パーツは市販品または市販を想定して開発される。また、原作の世界観を崩さないように純正タイヤサイズを前提に、オールマイティな設計を目指す。

MFGコンセプトで、車両設計、セッティングのアドバイザーを務めるのが、GT選手権などで活躍する織戸学選手。オートサロンの会場で話を聞くことができた。

--:新型GR 86でもMFGコンセプトの車両が完成しました。今回目指したところはどんなところですか。

織戸選手:新型は、エンジンが2.4Lになったことでネガティブな要素がなくなりました。ボディ剛性アップ、ルーフなど上部の軽量化も進み、ベース車が旧型よりかなり進化しています。その中でさらにカスタマイズするのですが、狙いはあくまでストリートなのでやりすぎないようにしました。

方向性は、持っているポテンシャルをアップさせることです。全体のバランスを考えたセッティングになっています。

--:MFGコンセプトではどんな改造がされる(パーツが用意される)のでしょうか。

織戸選手:タイヤ、車高調整式ダンパーと専用サスペンション、クラッチ、バケットシート、タイヤ、専用ホイール、ブレーキパッド、そしてオイルです。公道レースでは峠道もあるので下でブレーキがヘタらないように性能アップさせています。サスは、伸び側のみ調整可能なタイプで乗り心地も考えたセッティングをしました。

--:苦労した点はありますか。

織戸選手:素材の出来が良いのでどのパーツも組み込みやすくあまり苦労したところはなかったと思います。ただ、新型はトレッドが大きくなりまた。ホイールのオフセットの関係で使えるホイールやタイヤが限られていた点は悩みました。リアタイヤをフェンダーからはみ出させないようにするのに苦労したくらいです。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BYD シーライオン6 AWD 新型試乗】ターボエンジン搭載、コスパ最高のプラグインハイブリッドSUV…中村孝仁
  2. 40系アルファード・ヴェルファイア用「ジュエルヘッドランプULTRA」、OPアクションやLEDライトバー搭載
  3. スズキ『eスカイ』は“時代に残る一台”をめざす…8月の新型車記事ベスト5
  4. マツダ『CX-3』存続が確定! 12年ぶり刷新へ、2027年登場の次期型デザインを大予想
  5. トヨタ『ルーミー』一部改良、スマートアシスト強化…「アナザースタイルパッケージ」も新設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
ランキングをもっと見る