HKSのGR86/BRZ用パーツが勢揃い! 新ビッグタービンにRB26用インテークシステムが発表…東京オートサロン2022

HKS / 東京オートサロン2022
HKS / 東京オートサロン2022全 51 枚

HKSはGR86/BRZのチューニング、新タービンの追加ラインアップ、RB26用の新パーツなど、新たな提案を多数取り揃えて東京オートサロン2022へ出展した。注目製品を順番に紹介していく

◆GR86/BRZを過給器チューン!ボルトオンターボとスーパーチャージャーをお披露目

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まずは注目のGR86/BRZチューンから。「INTAKE SYSTEM」はプロトタイプを展示。純正エアクリーナーボックスに似ているが、内部にパワーフローを備えた専用ボックスを開発。そこに純正のレゾネーターを組み合わせる。

今回のGR86/BRZは純正でもかなり効率がよく、簡単にインテークを変更しただけではパワーアップできなかった。そこで効率を大幅に上げるために専用ボックスにパワーフローを入れることで、冷たい外気を大きな容量の低抵抗フィルターで吸うことができ、効率を高めることができたという。

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先代では好評だった「BOLT ON TURBO」と「GT2 SUPERCHARGER」も展示。先代と似たようなエンジンルームだが、細部が異なりパイピングの取り回しなどは大きく変更になったという。ネックとなるECUはまだGR86/BRZは書き換えチューンができず、現状ではサブコンのF-CON iSでセッティングしている。

とはいえ、もともと今回のFA24はノーマルの時点でFA20+スーパーチャージャーキットとほぼ同等の加速感を持つ。となれば、FA24に同じくスーパーチャージャーもしくはターボを組み合わせれば、かなりのトルク感のある加速が可能になるはずだ。

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すでに開発が進んでいるのがリミッターカット装置「DSLD」。富士スピードウェイではホームストレートの1/3ほどの位置でリミッターに当たってしまうというだけに、スポーツ走行を楽しむにはリミッターカットが必須なほど速い今回のGR86/BRZ。DSLDではすでにリミッター解除が確認できており、メーターの180km/h以上の速度表示も可能だという。夏前には市販化される予定だ。

◆車高調(HIPERMAXシリーズ)やエアロパーツも続々登場予定!

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サスペンションは「HIPERMAX S」をラインアップするが、GR86とBRZを入念に乗り比べた結果、それぞれに合わせた異なる仕様でラインアップされることになった。とくにそれぞれのクルマの良いところをストリートで活かすには同じ仕様では合わないとのことで、それぞれに専用で味付けられている。また、もっとサーキット寄りのサスキット「HIPER MAXIV SP」も開発中。限界領域ではGR86とBRZにそれほど大きな差ではなさそうということで、こちらのモデルはGR86とBRZで同じ仕様になるかもしれないが現在開発中。BRZ用から先行で発売予定だ。

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さらにボディキットも発売予定。「HKS BODY KIT TYPE-S」はフロントスポイラー、カナード、リアウイングなどを製作中。フロントスポイラーは路面との間を負圧にすることでダウンフォースを発生。追加アンダーパネルも設定される。

カナードは走行風をらせん状にすることで、タイヤハウス内から空気を抜き、リフトの低減を狙ってフロントタイヤを路面に押し付ける。カーボン製でドレスアップ効果も高い。

リアウイングはHKSのこれまでのタイムアタックマシンなどの経験を活かした形状で作成。低ドラッグ高ダウンフォースを狙って設計されている。これらのボディキットも近日発売予定。

◆シングルタービンで1150馬力対応!衝撃のビッグタービンが登場

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待望の大型タービンのラインアップが順次追加に。現在の「GT TURBINE」シリーズは、これまでのT51Rのような超大型タービンのラインアップがされていなかった。そこでここで新たにラインアップが追加されることになった。そこでポイントになるのがタービンメーカーが複数になったこと。もっとも大きなGT75115_BBは1150psが想定馬力のモデル。こちらはHKSとしては久しぶりのギャレットベースとなる。

現在ラインアップの「GT TURBINE」シリーズはMHI製だったので、久しぶりのギャレット製の採用となる。ほかにも車種用によってはIHI製もあり、カートリッジの製造メーカーにこだわらず、良いものを作っていくという。HKSでハウジングを製作するモデルもあるし、HKSでポーテッドを追加したりと、オリジナルの味付けでタービンの提案をしていくという。3月から順次拡充予定。

◆RB26アドバンスドヘリテージプロジェクトは第2章へ、インテークシステムは夏頃発売

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RB26DETT用CFRPインテークシステム」は現在開発中のもの。現在も現役のR32/33/34GT-Rだが、そのパイピングキットも20年以上は軽く経過している。そこで現在持てる技術の粋を集めて再度設計すれば、もっと良い性能が出るのは…?と3Dプリンターを駆使して高効率なパイピングをテスト中。現在は樹脂製だが、これでもエンジンを回してみてテストを行っているという。

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その他にもRB26DETT/2JZ-GTE用の強化コイル「SUPER FIRE RACING COIL Pro」は、最大で純正比1.6倍の2次電圧を実現。高回転域での失火を防いで信頼性アップに寄与する。「RB26 Crank Angle Sensor Conversion kit」「RE26 Crank Angle Sensor Conversion Vcam kit」は高精度なクランク角信号を認識し、セッティングの精度を高めることが可能。

◆F-CON Vがリニューアル、その他HKS製品も続々リニューアル予定

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HKSが誇る日本の代表的フルコンと言えばF-CON V Pro。そのV Proが直噴対応になり、電子制御スロットルを2基コントロールできるようになって「F-CON V Pro Ver.5.0」として登場する予定。最大8気筒まで対応し、ログ機能を強化。車両CANパスは86/BRZから順次対応予定。今夏からモニター販売を予定している。

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サーキット走行時にラップタイムを表示する装置「CIRCUIT ATTACK COUNTER」が2世代目に進化して登場。今作の「CIRCUIT ATTACK COUNTERII」はまず無線化されたマグネットの採用で車内にマグネットからの配線が不要。オプションのGPSを使えば、GPSのみでのタイム計測もできる。入出力ポートを備えているので、F-CON V ProやEVC等のHKS製品とのリンクも可能。OBDII接続にも対応できるようになる予定。スマートフォンとの連携も前提に開発が進められている。8月の発売が予定されている。

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アルファード、ヴェルファイア用HIPERMAX Sサスキットとヤマハ発動機の「パフォーマンスダンパー」、アイシンの「ドアスタビライザー」をセットにした、乗り心地のレベルを高めることが目的の「HIPERMAX S パフォーマンスパッケージ(仮称)」。このHIPERMAX Sはこのキット専用チューン済み。パフォーマンスダンパーも取付ブラケットや減衰力を最適化してある。参考出品だが、ワンランク上の乗り心地が手に入るキットの登場が待ち遠しいところだ。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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