グッドイヤーがフラッグシップ2製品発表! ヨーロッパ独自の環境を考えて開発

1月31日商品説明会用
1月31日商品説明会用全 25 枚

グッドイヤーは1月31日、オンラインで新商品説明会を開催。同社のフラッグシップモデル『EAGLE F1 SUPERSPORT』と『Efficient Grip Performance2』、2つの新商品を発表した。

「EAGLE F1 SUPERSPORT」と「Efficient Grip Performance2」「EAGLE F1 SUPERSPORT」と「Efficient Grip Performance2」

◆EAGLE F1 SUPERSPORT…操る喜びを追求

EAGLE F1 SUPERSPORTは、現在スポーツタイヤとしてラインナップされている「ASYMMETRIC 5」の上位モデルという位置づけ。

1901年にヘンリーフォードにレース用タイヤを供給し、レース活動のサポートを始めた時からモータースポーツの歴史をスタートさせたグッドイヤーは、1919年にはアメリカの主要カーレースを全制覇。レース活動を世界中に拡大させ、F1グランプリで積み重ねた勝利数は通算368勝、30年以上タイヤを供給し続けているという。そんなレース活動の歴史の中で、1980年にレース用タイヤとハイパフォーマンスタイヤを統一したブランドが「EAGLE」である。そんなEAGLEブランドが誇るフラッグシップスポーツタイヤが、今回導入されたSUPERSPORTなのだ。

開発テーマは「グリップ性能」と「ハンドリング性能」による「操る悦び」のさらなる追求。グッドイヤーは、クルマのパフォーマンスをより引き出してスポーツ走行を楽しみたいユーザーに、優れたグリップ性能と贅沢な快適性を高次元で両立するASYMMETRICシリーズを超えるドライグリップを提供することで、サーキット走行をも可能にする足回り性能を感じて欲しいと説明した。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

そんなSUPERSPORTのグリップ性能を実現するために、同モデル専用にトレッドコンパウンドを新開発。ドライ走行を支えるアウターセクションとウエット走行を支えるセンターセグメ ントを組み合わせたU字型コンパウンド構成とすることで、ドライ路面での安定性と優れたウエットパフォーマンスが実現された。

さらに、タイヤの外側に大きな負荷がかかるコーナリング時の接地面積を最大化するためには、大型のショルーダブロックを配置。アグレッシブなコーナリングを可能としている。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

ほかにも、アラミドとナイロン素材を混紡した高剛性オーバーレイヤーを採用したことで、遠心力が高まる高速域でのトレッド変形を抑制 。全速度域で安定した接地形状を維持する技術や、高剛性のカーカス素材をトレッド面まで巻き上げることによりサイドウォールを強化。路面からの情報をダイレクトに伝達することで、リニアなハンドル操作を実現する工夫など、全方位でグリップ性能や安定感が向上されているという。

グッドイヤーは、これらの技術によりサーキット走行での高いポテンシャルを実証したとして、ラップタイムをASYMMETRIC5より1.7%短縮したとのデータも併せて公開。今回新たに、モータースポーツ直系のドライグリップ&ハンドリング性能を持つSUPERSPORTを導入することで、ウルトラハイパフフォーマンスカテゴリーをさらに幅広くカバーする目論見だ。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

◆EfficientGrip Performance2…運動性能と快適性

EfficientGrip Performance2は、「EfficientGrip Performance」の後継。「ウエット性能 」と「耐摩耗性能 」を重点的に向上させたハイパフォーマンスコンフォートタイヤだと説明する。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

そんなEfficientGrip Performance2の開発コンセプトは説明通り、ウエット性能・耐摩耗性能を向上させながら優れた運動性能も持ち合わせたハイパフォーマンスコンフォートタイヤ。安全性とロングライフ性能を重視しながら、操縦安定性も求めるユーザーをターゲットにしているという。

それらを実現するためのテクノロジーとしてまずは、ウエット路面でのブレーキ性能を向上させ、 運転時の高い安全性を確保するウェットブレーキングテクノロジーを採用。トレッド部に弾力性と柔軟性が高いコンパウンドを使用しブロックの柔軟性を高めることで、路面への追従性とエッジ効果を発揮し、排水性を向上。さらにエッジ数を増やすことで、ウエット路面での制動距離の短縮にも貢献していると説明された。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

ほかにも、トレッド部に弾力性と柔軟性が高いコンパ ウンドを使用することで、様々な温度域でも破損を防止するなど、ロングライフを実現。トレッド中央部の3本のリブを大型化したパターンを採用し、横剛性を大幅に向上。トレッド剛性を高めることで、ドライ路面での優れた操縦安定性とハンドリングが実現されている。

なお、今回発表された両モデルの生産はヨーロッパでおこなわれ、発売はEfficient Grip Performance2が2022年2月、EAGLE F1 SUPERSPORTが3月の予定となっている。

EAGLE F1 SUPERSPORTEAGLE F1 SUPERSPORT

《先川知香》

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