川崎重工業は2月2日、2021年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。モーターサイクル&エンジン事業や航空宇宙システム事業の好調により、最終利益72億円を確保した。
カワサキZ650RS
売上高は前年同期比0.6%増の1兆0387億円。航空宇宙システム事業、エネルギーソリューション&マリン事業などが減収となる一方で、モーターサイクル&エンジン事業、精密機械・ロボット事業などが増収となった。営業利益はモーターサイクル&エンジン事業、航空宇宙システム事業での増益などにより390億円(前年同期は37億円の損失)を、経常利益は213億円(同5600万円の損失)を確保。最終損益は72億円(同139億円の損失)の黒字となった。
モーターサイクル&エンジン事業は、北米向け二輪車、汎用エンジンの増加に加え、欧州向け及び東南アジア向け二輪車の増加により、売上高は同37.2%増の3095億円となった。営業利益は、増収に加え、為替レートが円安で推移したことなどにより前年同期の18億円から大幅増の296億円となった。
通期業績見通しは、営業利益を前回公表値から60億円増加の460億円に上方修正。持分法適用会社の損失により経常以下は据え置いた。