「走る救命救急室」エクモカーと5Gで通信…高精細映像と双方向音声を伝送

「走る救命救急室」エクモカー
「走る救命救急室」エクモカー全 6 枚

NTTドコモは2月1日、救命のために緊急処置が必要な患者用の移動式診療スペースを備える専用車両「エクモカー」と病院間を、5Gを使って高精細リアルタイム映像伝送、双方向音声伝送システムでつなぐシステムを、千葉大学医学部附属病院に提供して運用を開始したと発表した。

システムは、新型コロナウイルス感染者の救命などに活用されているエクモカーに、高精細リアルタイム映像伝送システムと映像・音声配信クラウドサービスを搭載、ドコモの5Gネットワークを通じて搬送中の患者の映像やバイタルデータを送信する。最大4つの映像を病院へ同時に送信し、病院側では1つの画面ですべての映像を確認できる。

これによって搬送中、接続先の病院から高精細な映像を確認しながら指示を受けることができるため、効率的、早期に患者への処置を行うことが可能。加えて、録画・録音機能を利用することで、救急搬送時の状況や処置内容を研究データとして蓄積することが可能。

エクモカーから搬送状況などの高精細リアルタイム映像伝送を行うのは国内初の試みとなる。

今後、千葉大学病院はシステムの活用範囲を災害発生時に対応する「DMATカー」へ広げるなど、コロナ患者の対応以外にも幅広く活用することを検討する。

エクモカー内から送られる映像イメージ。左上:患者のエコー画像、右上:車内のLiveU映像、左下:車内のLiveU映像、右下:患者の血圧などの医用情報(バイタルデータ)エクモカー内から送られる映像イメージ。左上:患者のエコー画像、右上:車内のLiveU映像、左下:車内のLiveU映像、右下:患者の血圧などの医用情報(バイタルデータ)

《レスポンス編集部》

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