日産、ガソリンエンジンの新規開発を縮小…日欧中向け打ち切りへ[新聞ウォッチ]

日産GT-R:VR38DETTエンジン
日産GT-R:VR38DETTエンジン全 3 枚

日産自動車が、日欧中向けにガソリンエンジンの新規開発をやめる方針を固めたという。きょうの日経が1面で「日産、エンジン開発終了」、ビジネス面で「EV移行脱エンジン加速、規制強化、構造改革促す」との見出しで報じている。

それによると、背景にあるのは、急激なEVシフトで、世界的に強化される排ガス規制に対応するため、内燃エンジンから電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け駆動装置の開発に投資を振り向けるという。

ただ、HV用のエンジン開発は継続するほか、ガソリン車自体は当面残るため、日欧中向けは新型ではなく、既存エンジンの改良で対応。さらに主要市場のうち、米国向けでは当面、ピックアップトラックを中心としたガソリン車に一定の需要が見込めることから新規開発を続けるとも伝えている。

日本の自動車メーカーでは、昨年4月、ホンダの三部敏弘社長が「2040年に世界の新車販売をEVかFCVのみにする」などという“脱エンジン”を宣言していたが、日産のようにエンジン開発の打ち切りなどの具体策は示されず、緊迫感は伝わりにくかった。

日産は、きょう(2月8日)午後4時半から2021年度第3四半期の決算発表をオンラインで開催する。アシュワニ ・グプタCOO(最高執行責任者)が出席する予定で、質疑応答では、構造改革のカギを握る脱エンジンについて、どこまで具体的な方針を説明するのかも注目したい。

日産GT-R日産GT-R

2022年2月8日付

●北京オリンピック2022、高木美「銀」女子1500(読売・1面)

●東芝2分割「最適解」「3分割コスト膨らむ」(読売・6面)

●携帯値下げ収益圧迫、本業以外に注力(読売・6面)

●経団連副会長に5氏、業界バランス配慮(読売・6面)

●ガソリン補助引き上げ検討、原油高騰、上限5円到達見通し(読売・6面)

JR札幌発着きょうも運休(朝日・25面)

●まん延防止来月6日まで、政府調整、13都県延長(毎日・1面)

スバル、減産21万台に、昨年4~12月、調達難で拡大(産経・11面)

●こちら特報部、ガソリン高騰政府“謎”対策(東京・22面)

●日産、エンジン開発終了、まず欧州、日中も段階的に、EV・HV集中(日経・1面)

●迫真・EV急加速2、「トヨタのようにはできない」(日経・2面)

●トヨタ、中国販売2割減、1月天津工場の一時休止響く(日経・12面)

トヨタ、福岡市に燃料電池トラック導入(日経・15面)

《福田俊之》

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