デッドニングの成功の鍵は“圧着”にアリ!?[サウンドユニット セッティング法]

ヘラを使って「圧着」している様子。
ヘラを使って「圧着」している様子。全 6 枚

カーオーディオ製品の取り付け作業には、さまざまなコツやセオリーが存在している。当連載ではそれらを1つ1つ解説しながら、カーオーディオの奥深さや面白さを紐解いている。現在は、「デッドニング」を自分で行う場合のコツを説明している。

なお「デッドニング」もより完成度高く成し遂げようと思うのなら、プロに任せた方が良い。とはいえ自分で行おうとするドライバーも少なくなく、実際DIY派に向けたキットも発売されている。なのでもちろん、自分でやってみるのもアリだ。さて、その際には何に気を付ければ良いのかと言うと…。

1つ目のポイントとなるのは、前回の記事にて説明したドアパネルの「脱脂」だ。「デッドニング」では主にドアパネルの共振を止めるべく「制振材」を貼っていくこととなるのだが、鉄板が汚れていると「制振材」の接着力が低くなる。しかし鉄板をキレイにしてから貼り付ければ、「制振材」はしっかり貼り付く。

ただし貼り方にもコツがある。それは、「しっかり圧着すること」だ。「制振材」を貼ることで鉄板の共振を止めたいわけだが、その目的を果たせるか否かは「制振材」が鉄板に密着しているかどうかが鍵となるのだ。

もしも貼り付け方が甘いと、共振を抑える効果が落ちる。さらには剥がれやすくもなる。そして剥がれてくるとむしろ弊害が発生する。「制振材」自体が振動して異音を発することにもなりかねない。そうなればまさしく本末転倒だ。異音を抑制するための作業であるのに、それによってノイズが生まれてしまっては元も子もない。

なおしっかり「圧着」するには、工具の質もポイントとなる。まずはできるだけコシのある(硬い)ヘラを用意したい。コシのあるヘラならしっかり力を入れて「圧着」できる。ちなみに「デッドニング」のキットにはヘラが同梱されていることもあるので、そうであればそれを使おう。また、小型の「ローラー」も役に立つ。

そして道具以上に重要なのが、「根気」だ。「脱脂」作業においても「根気」が必要になるのだが、「圧着」でもしかりだ。

ちなみに、「制振材」には表面にブランドロゴが型押しされていたり、模様が型押しされていたりする。そうであれば型押しされて付いているその凹凸がなくなるまで「圧着」しよう。そこまでやれば万全だ。

今回は以上だ。次回もDIYで「デッドニング」を行う際のポイントを説明していく。乞うご期待。

「デッドニング」の成功の鍵は“圧着”にアリ!? サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第2章「スピーカー編」その10

《太田祥三》

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