スマートEV次期型、車名は『スマート#1』 2022年後半にモデル発表へ

「#」記号とそれに続く数字の組み合わせを採用

メルセデスベンツによって設計

気温マイナス40度の氷と雪の上で走行テスト

スマート#1 のプロトタイプ
スマート#1 のプロトタイプ全 10 枚

スマート・オートモービルは2月10日、次世代のスマートEVの車名を『スマート#1』(Smart #1)とし、2022年後半に初公開すると発表した。開発プロトタイプ車両の写真を公開している。

写真:スマート#1 のプロトタイプ

◆「#」記号とそれに続く数字の組み合わせを採用

スマートは、ブランド、製品、ビジネスモデルの刷新により、新しいモデル開発体制を導入する。スマートは、プレミアムなEVブランドとして、ラインナップを拡大していく。

次世代スマートファミリーの最初の市販モデルになるのが、スマート#1だ。すでに、空力テストと冬季テストを完了した。品質やパフォーマンス、信頼性に関しては、メルセデスベンツのグローバルデザインチームと、スマートのエンジニアリング部門との緊密な協力の成果になるという。

スマートは、次世代のEVのネーミング手法として、「#」記号とそれに続く数字の組み合わせを採用した。ソーシャルメディアでホットなトピックを示すために使用される「#」記号は、デジタル時代の流行を反映したものだという。スマート#1は、中国とヨーロッパの顧客を魅了し、都市のモビリティの新しいトレンドを設定する、と自負する。

スマート#1 のプロトタイプスマート#1 のプロトタイプ

◆メルセデスベンツによって設計

重慶にある中国自動車工学研究所は、中国国内で最も先進的な自動車のエアロダイナミクス試験センターを擁する。ここで、スマート#1のプロトタイプは、エアロダイナミクスのテストを行い、抗力係数0.29を達成した。これは、同じセグメントの競合SUVと比較した場合、トップレベルにあるという。

抗力係数は、車両のエネルギー消費、航続、風切り音、高速での走行安定性に影響を与えるため、スマート#1の開発では重視された。メルセデスベンツのグローバルデザインチームによるデザイン哲学「Sensual Producty」のおかげで、スマート#1は、流線型のフォルムにエアロダイナミクスをバランスさせているという。

隠されたドアハンドルや効果的な空力パッケージが、標準装備されている「AGS(アクティブグリルシャッター)」が、空力性能の向上に寄与する。耐風性と騒音も最適化されており、エネルギー効率や快適性、航続の向上に貢献しているという。

スマート#1 のプロトタイプスマート#1 のプロトタイプ

◆気温マイナス40度の氷と雪の上で走行テスト

冬季テストは、中国北部の世界で最も寒い試験場の1つで、マイナス40度前後の環境において行われた。スマート#1のプロトタイプは、極寒状態でも優れた耐久性を示した、と自負する。

高度なバッテリー温度制御システムは、バッテリーの最適な動作状態を維持。さらに、専用アプリの「スマートAPP」や、車内のコントロールパネルによって運転スケジュールを事前に設定し、バッテリーを自動的に予熱し、充電と出力の効率を最適化することができる。一方、車両のドアハンドルには砕氷機能が装備されており、薄い氷の層で覆われている場合でも機能する。

スマート#1は、日常的な冬の市街地走行と同様の条件で、雪と氷の上での走行テストも実施した。新開発のEVパワートレインやボッシュのESPシステムなどにより、操縦安定性や加速、ブレーキ性能を追求している。

デジタル時代においてリニューアルされたスマートブランドは、将来の都市のモビリティに最適なソリューションを模索し、前衛的な精神を持って共創するというビジョンに引き続き取り組む。メルセデスベンツの設計とスマートエンジニアリングにより、まったく新しいスマート#1は、スマートの狙いをカプセル化し、よりスマートな未来をデザインする、としている。

《森脇稔》

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