ジープの電動キックボード、1回の充電で40分間走行可能…米国発表

米国市場では499ドルの価格で発売

出力200Wのモーターで最高速は19km/h以上

Razorブランドの電動キックボードのラインナップの一部に

ジープ RX 200
ジープ RX 200全 7 枚

ジープJeep)は2月11日、電動キックボードのジープ『RX200』(Jeep RX200)を米国で発表した。

◆米国市場では499ドルの価格で発売

ジープRX200は、冒険のために作られた革新的な電動キックボード、と自負する。この電動キックボードのライダーは、屋外を探索し、ほとんどすべての地形に対応するオフロード機能を提供するという。

エクステリアは、クールなアーミーグリーンカラーとタフなアウトドアスタイルが特長になる。優れた乗り心地も追求されており、強固に設計されたボディと組み合わされている。米国市場では、「Razor」ブランドを通じて、499ドル(約5万7600円)で販売される。

Razorブランドは2000年、米国で設立された。オリジナルの「Razorキックスクーター」が、販売面で成功を収めた。現在、Razorブランドの商品は世界中で購入でき、さまざまな種類がラインナップされている。

◆出力200Wのモーターで最高速は19km/h以上

Razorブランドの18歳以上の大人向け電動キックボードのラインナップに追加されたのが、パワフルで環境に優しいジープRX200だ。耐久性のある8インチのエア入りタイヤによって、荒れたオフロードでの走破性を追求している。また、最高速は19km/h以上とした。

ジープRX200には、ワイドで快適なベース部分と、ライザースタイルのハンドルバーを備えている。高トルクの出力200Wのモーターは、24Vのバッテリーシステムを組み合わせた。1回の充電で、最大40分間走行することができる。

ジープブランドを擁するステランティスのキム・アダムス・ハウス氏は、「新しい電動キックボードを導入するためのRazorブランドとのコラボレーションは、ジープブランドにとって、ライセンスポートフォリオの拡大の自然な形。タフなジープブランドのスタイルを備えたジープRX200は冒険のために作られ、ブランドのコアDNAの精神を持ち、どこにでも行き、何でもできる」と語る。

◆Razorブランドの電動キックボードのラインナップの一部に

ジープRX200は、最近発売された『C25』、『E300 HD』、『EcoSmart SUP』、『EcoSmart Metro HD』、『E Prime III』など、Razorブランドの大人用電動キックボードのラインナップの一部となる。Razorは、手頃な価格で、安全で耐久性のある高性能でスタイリッシュな移動手段を提供している。同ブランドの電動キックボードは、すべての人々が移動するために、スリリングな手段のひとつになるという。

米国発売に合わせて、ソーシャルメディアなどを通じて、ジープブランドとRazorブランドの両ブランドによるコレボレーションが展開される予定だ。

近年、多くの都心部で交通量が増加している。しかし、そこで生活する人々の移動に対するニーズは、依然として高い状態が続いている。渋滞の多い大都市では、車に代わる交通手段に対する需要が高まっており、持続可能な交通手段の市場は、成長傾向にある。電動キックボードは、欧州などでは短時間から利用できるシェアリングシステムの普及のおかげで、都市の移動手段として確固たる地位を築いている。電動キックボードは、柔軟性に富んだ使いやすさ、ゼロエミッション、移動中の「ラストマイル」などの点で、都市部のユーザーを目的地に迅速に到達させる能力を持つ。世界中の都市生活者や観光客が、車を自宅やホテル、駐車場に置いて、電動キックボードのような移動手段を活用するようになる可能性もある。

《森脇稔》

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